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日蓮大聖人・池田大作

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関西創価小学・中学・高等学校新入生記念… 偉大な可能性を発揮する青春の劇を

1995.5.24 教育指針 創価学園(2)(池田大作全集第57巻)

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4  「何のため」忘れず勝利の栄冠を
 だから、ビエイラ氏は、学園生にも、こう呼びかけている。
 「自分が、何のために、創価学園に来たのか。この一点を、何があろうと絶対に忘れないでください。そうすれば、皆さんの青春は、かならずや勝利するでありましょう!」と。
 このビエイラ氏の若き日の鍛錬には、ある工夫があった。
 それは、ベートーヴェンやバッハ、リストなど、尊敬する大音楽家が、すぐそばで自分の演奏を、じっと見守っている。そういうつもりで、一回一回の練習に真剣に臨んでいったというのである。
 ちょっとした”心がけ”かもしれない。しかし、同じ一時間の練習でも、「またか」と思って、惰性に流されるか。「よし! やるぞ」と張りあいをもって、ベストをつくしていくか。
 勉強においても、クラブ活動においても、わが「心」、わが「一念」の微妙な違いが、やがて大きな差となって表れる。「真剣」に勝る力はない。
 社会の動きは、さまざまに騒然としている。しかし私は、厳然と皆さんを守りぬいていく。私は、真剣に、また誠実に、世界の「知性の人」「一流の指導者」と友情を結んでいる。信頼を広げ、皆さんのために「道」を広げている。この道に堂々と続けるよう、未来のために「今」、勉強しておいてほしい。
5  終わりに、私の好きなヴィクトル・ユゴーの詩「我行かん」の一節を贈りたい。
 フランスには、詩人ゆかりのすばらしき館、私どものヴィクトル・ユゴー文学記念館もある。
  私は翼をもち、頂にあこがれる。
  私はしっかりと飛ぶ。
  私には翼がある、嵐を突き、
  青空を過る翼が(『ユゴー詩集』辻昶訳、潮出版社)
 わが愛する学園生の翼に、「希望あれ!」「勇気あれ!」そして「勝利あれ!」と申し上げ、全員の健康を祈りつつ、きょうのお祝いの言葉としたい。

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