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日蓮大聖人・池田大作

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創価学園1 中学校・高等学校[昭和60年度]

教育指針 創価学園(1)(池田大作全集第56巻)

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8  創価中学・高等学校 第十六回卒業式(メッセージ)〈昭和61年3月16日〉
 学園魂を忘れず創価の旗を振れ
 第十六回卒業生として、わが創価学園を巣立ちゆく皆さんに、心よりお祝いを申し上げます。
 ほとんどの人が進学するであろうし、また、社会に躍り出て、現実との格闘のなかで自己を磨いていく人もいるでありましょう。いずれにしても、皆さんは、若き柔軟な心に刻みこんだ「学園魂」を忘れることなく、それぞれの分野で、創価の旗を振り続けていってください。ギリシャの哲人ソクラテスは、教育とは「魂の世話をすることである」といっております。知識や学問の習得も、教育の大事な要素であります。しかしそれのみが、教育の目的ではありません。もう一つ重大な柱は、この「魂」の教育にあるわけであります。
 皆さんは、最高の人間教育の府であるわが学園において、勉学はもちろん、広く深い人間陶冶の薫育を存分に受けてきました。このことを誇りとし、生涯をかけて「わが魂の世話」すなわち自己鍛錬を重ねつつ、鍛えの青春を乱舞していってください。
 「青春は臆するを知らず、青春は退くを知らず」といわれます。皆さんの、この青春の王道に栄光あれ、と祈りつつ、私のメッセージとさせていただきます。
 晴れの卒業、重ねておめでとうございます。
9  関西創価中学・高等学校 第十一回卒業式(メッセージ)〈昭和61年3月18日〉
 確固たる自分自身を築きゆけ
 春の風光り、交野の地にも、はや新芽が吹くきょうの佳き日、新築なった講堂で晴れて卒業式を迎えた皆さんに、心から「おめでとう」と申し上げます。卒業とは、一つの区切りであって、次なる成長へのスタートでもあります。どうか、いつまでも、わが学園で学んだ金の思い出を大切に進んでいってください。
 きょうの皆さんの凛々しくも、またすがすがしい姿を思い浮かべると、私はフランスの文学者アンドレ・ジッドの言葉を思いおこします。
 「君の力と君の若さを信ぜよ。絶えず言いつづける事を忘れるな、『僕次第でどうにでもなるのだ』と」(『新しき糧』堀口大学訳、新潮文庫)
 青春時代、この言葉が私は大変に好きでありました。皆さんは、ジッドのいうように、知識の吸収はもとより、絶えず、新しい自分の可能性を発見し、創造しゆく、確固たる自分自身を築き上げることを、生涯の課題としていただきたいのです。
 また、その一個の自立した人格は、決して、他人や社会に責任を転嫁しないものであります。それは、みずからの人生はみずからの責任で切り拓いていく以外にはないことを、熟知しているからであります。いよいよ、この学園を旅立つ皆さんは、その自覚に立ち、みずからが選び取った最高の「青春の道」を、「勝利」の二文字で飾りゆくことのできる、悔いなき一日一日であってください。
 私は、これからも、皆さんを一生涯、見守ってまいります。また、守っていく決心であります。「創価の誇りここにあり」と、見事に成長しゆく皆さんの姿を思い描けば、私の心はいつも楽しく、また、何があっても幸せです。
 皆さんの前途に栄光あれと祈りつつ、私のメッセージとさせていただきます。

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