Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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少年  

詩歌・贈言「青年の譜」「広宣の詩」(池田大作全集第39巻)

前後
2  少年の日々に
 心に刻みつけた いくつもの憧憬おもい
 君たちよ
 水の流れの如く いつまでも持続したまえ
 君がやっと摑んだ この真実の核は
 暗夜の海に 清冽な光を放ちながら
 不滅の灯台と輝くにちがいない
  
 君よ 君たちよ
 波にむかう船出の日は近い
 人生の航路の海は荒くとも
 あかあかと ひとり胸に燃えゆく
 理想の炬火たいまつは 消すべきもないだろう
  
 ああ いつの日か
 世の陰惨に触れずにはすむまい
 汚れなき生命に
 悲哀を味わうこともあるだろう
 けれど君よ
 君たちよ――
 どれほどの圧迫をうけようとも
 あの日の いとけない双頬そうきょう
 大人びた影は射しても
 心にかげりなき君であってほしいのだ
  
 君よ!
 君は 限りなき創造の世界の王子
 どんなにり立った岩に行きっても
 挫折などという言葉で
 甘美に 自分を慰めてはならない
 ただ一人 渾身の力で 現実を
 くやし涙で極限に挑戦しゆくことだ
  
 荒波に揉まれるがいい
 絶壁をじ登るがいい
 炎熱の日々に汗を流すがいい
 休息を知らぬ若き不撓の力で
 自らねがったいばらの道を切り拓くがいい
3  その瞳は 純粋な生命の小窓
 透明な精神の鏡を
 歪んだ才知の濁りで曇らせてはならない
 無辺に変わりゆく社会を直視しながら
 凛冽りんれつの怯まざる行進を続けたまえ
  
 雛鳥もやがておおとりとなる
 ああ その羽搏はばたきが大空をおおう時
 なべての継続の辛労は昇華され
 ものみな人間勝利の歓喜に包まれて
 高らかに凱歌を歌うにちがいない
  
 未来の人類たる君よ!
 君の心に のなかに
 小さな世界は 君たちの庭園
 近い未来は 君たちの所有
 そのにぎやかな前途を
 僕は心から祝福したいのだ
  (1971.9.30)

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