Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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永遠の都  

詩歌・贈言「青年の譜」「広宣の詩」(池田大作全集第39巻)

前後
4  それはさらにけわしく
 さらに厳しく
 さらなる忍耐を強いるにちがいない
  
 われらは いま
 仮有けうの都 諸行無常のまちより出でて
 本有にして常住の都を構築したいのだ
  
 自由の館に君と語り
 平和の鐘が鳴り響く
 民主の庭に友は舞い
 幸福さちの園に子は歌う
  
 人間と人間とのあいだに
 心と心とのあいだに
 そして 心奥の深みに
 なべて人の肉団の王国に
 牢固にして真如の都を築きたいのだ
  
 この現実うつつの都に至るには
 坦々たる平道みちはないだろう
 その王門を開くには
 特権の入場証はないだろう
 そこには 今日も また明日も
 苦闘という晴れがましいマークを胸に
 徹底的に汗を流して戦いぬく者のみが
 華やかなる堂々の凱旋をするに違いない
  
 新天地の都を荘厳するのは
 ぜいたくに着飾った
 高貴な人たちではない
 胸中に錦をまとうた
 強靭にして平凡な
 庶民群であることを忘れまい
5  いつしか大廈たいか高楼も
 風雪の試練に朽ちていく
 重畳とした歴史の砂塵は
 無慈悲に埋没させてしまうにちがいない
  
 われらは築きたい――
 累々たる瓦礫の真っ只中から
 万年につづく
 燦然と輝き残る
 崩れなき永遠の都を
  (1971.11.4 ホール・ケイン『永遠の都』を題材)

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