Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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革命の河の中で  

詩歌・贈言「青年の譜」「広宣の詩」(池田大作全集第39巻)

前後
4  宇宙と世界と人生と
 その ザインの根底に流れる
 厳たる法則
 その 不可思議な
 巧まざる 粛然の法に
 汝が立つ時
 初めて 汝の曇れる秘中の鏡が
 輝き 磨かれ
 汝自身を 正確に 投影するだろう
  
 君は――
 君は それをつかんだ若き哲人だ
 ゲーテが
 パスカルが
 アインシュタインが
 垣間見ようとして 果たせなかった
 究極の世界の 知覚者なのだ
  
 これほどの強いものはない
 これほどの頼もしきものはない
 君は 無冠かもしれぬ
 いや 無冠であることを喜ぼう
  
 権力でも 財力でも 勲章でも
 かなわない
 哲理を抱いた 横溢する人間の力――
 君は それを
 終極点のごとく
 心の底に 体現しているからだ
  
 ああ人間
 この飾りなき主体
 この正統なる存在
 この落滅なく 逞しき真髄
  
 君よ
 君は 畢竟 この人間の 滔々たる
 強くして 美しき歓声に
 どこまでも 気高く 会釈したまえ
 そこにのみ 君の描く革命表現の
 唯一の 人間図という 原則があるからだ
5  まさに ここに
 革命の 革命たる動惇があり
 革命が 千波万波としての芸術に
 昇華する実験が あると思うのだ
 そして そこにとそ
 哲理革命の 発現の光がみえるのだ
  
 源より 流れゆく 楽しき
 革命の人生
 苦悶より 開眼の花 咲かせゆく
 革命の青春
 それは 純一な 強き喜びの
 革命の日々
  
 若き心に 求めに求めた
 歓喜感動の 津波が
 此岸から彼岸へ 押し寄せる時
 長遠たる 革命の河の流れは
 壮大なる
 激流と 転じゆく
  
 それは 誰人も まだ見ぬ社会
 そして 誰もが 求めてきた故郷
  
 人は ここに初めて
 暗夜の変遷の中より
 自己に還るであろう
 人類は また
 永劫回帰の オアシスを 得るであろう
  
 それは
 二十一世紀への革命の河の流れの中に
 英邁と 正義の舵をにぎる
 君達の腕にあるだろう
  (1971.9.5)

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