Nichiren・Ikeda
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昭和三十五年(三月)
「若き日の日記・下」(池田大作全集第37巻)
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24 三月二十九日(火) 晴
三月度本部幹部会。台東体育館にて。楽しい、真剣な幹部会の終了に、心、安堵。
帰り、T夫妻と新宿にて会食。
生涯、大衆と共に進むこと
庶民のために庶民と語り、庶民と生きゆくこと。
三回忌近づく。宗門の内外に、戸田先生の偉大さが次第に浸透してゆくことだろう。その原動力は、遺弟の責務である。それを忘却せしものは、真の弟子に非ず。真の弟子、幾人ぞありや。
先生を利用して、自己の保身に汲々たる者はなきや。厳しき師なきゆえに、要領と権戚に流されゆくものなきや。
25 三月三十日(水) 晴
本部第一応接室にて、理事長より、全幹部の意向なりと、また機熟したので、第三代会長就任を望む話あり。
初代会長牧口先生と、二代会長戸田先生の、厳しく親しみに溢れた写真の下である。
我儘なれど、きっぱり断る。疲れている。
学会の要となって、指揮を執りゆく責任は果たす。しかれども会長就任は、七回忌にでも共に考えてゆこう、と。
一日一日、津波に押し寄せられゆく感深し。学会をただ一人、厳護してゆかねばならぬ責任のわれ。苦し。
26 三月三十一日(木) 曇
夜、杉並公会堂にて、質問会。
明日は、いよいよ三回忌。九時三十分発にて登山することに決まる。
夜遅く、豪雨あり。思うこと、多々。寝返り、再三。
身体さえ頑健であれば。