Nichiren・Ikeda
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昭和三十五年(二月)
「若き日の日記・下」(池田大作全集第37巻)
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27 二月二十八日(日) 曇
午後、全体会議。皆で語り、食し、聞き、次の戦いの準備をなす。
帰り、床屋に一人まわる。語る人物少なきとき、わが心淋しきものあり。
春近づく。私は春が大好きだ。今年は、狭い庭中を、あらゆる花で埋めてみたい。
新宿御苑の百花爛漫──わが家の、夜店で買いし木花の百花爛漫──いずれが、わが心の芸術なりや。大自然との対話なりや。
本有常住、常寂光土
三月より読書を始めよう。何冊読むか。
28 二月二十九日(月) 曇
二月も終わる。寒い冬とお別れ。明日より春だ。生命の躍動をおぼゆ。
青年の季節。青春の譜。生きいきと生きてゆきたい。青年らしく。本当の青年らしく。
H君の奥さんの、計報を夜半に聞く。激励する。わが友よ、同志よ、強く。
吉川英治の言葉だったか──。
「民ガ峻厳ヲ求メルトキ、為政者ガ、甘言ヲナス程、愚ナル政治ハナイ」と。これが仁政、善政といえようか。大事な問題と考える。真の人材育成のためには、何かにあてはまる思いあり。