Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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昭和三十四年(七月)  

「若き日の日記・下」(池田大作全集第37巻)

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9  七月二十三日(木) 曇
 今日も、また暑い暑い日。
 定例幹部会のため、本部は超満員。早く、新本部の建設を考えねば。
 幹部会所感──首脳たちが、もっと会員のことを真剣に思うべきである。自己を投げだして、会員に奉仕することだ。その叫びに、その姿勢のみに、皆は喜んでついてくるのだ。ずるい指導者になるなかれ。会員が可哀想だ。
 一人、苦しむ。ことにあたって、先生の生存中を、思い出してならない|。
 暢気な人びとの多きことよ。われ、自ら死闘を決するしかなし。
 前進だ。三十代の──。
10  七月三十一日(金) 晴
 九州、中国(岡山)ならびに大阪へ、指導と講義。
 昨夜、十一時帰京。疲れる。
 夜、新宿のDにて、友ら数人と会食。K君、田舎に行くとのこと。送別会も兼ねる。可哀想な男だ。堂々と、信心と自己の力で生きてゆけぬとは。友人たちを頼って、歩みゆく弱者の青年。ずるい、あまりにもずる賢い人問。戸田先生の怒れる表情が、目に浮かぶ。
 夜も暑かった。

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