Nichiren・Ikeda
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昭和三十四年(二月)
「若き日の日記・下」(池田大作全集第37巻)
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4 二月二十日(金) 晴
微熱あり。朝、ゆっくり休む。
新宿の病院に、再びレントゲンを撮りに行く。病院にて、足立支部の方という──看護婦さんに会う。びっくりしていた。
午後──本部面接。忍耐強く人間指導に頑張る。
夜、K氏らと、打ち合わせ会。ダイヤモンド・ホテルにて会食をしながら。好感のもてない人だ。
恩師の生命の叫びが、一日一日、消えゆくようでならない。断じて消してはならぬ。
組織あり、教学あり、社会の地位あり‥‥大切なのは、慈悲だ。慈悲ある人だ。不退の求道だ。無限の求道の人だ。
わが広布の真の味方は‥‥。
5 二月二十四日(火) 雪
朝、雪
銀世界の東京を──タクシーで本部へ直行。
朝日に、宝石のごとく輝く瞬間、瞬間。
先生の、昭和三十一年十月の客殿における、講義の録音を聞く。一時間。『無量義経』──「十功徳品」。
毎日、一つずつ聞くことに決める。そして、全部、後世のため、レコードにすることに決定。
先生逝去後──次第に、幹部の精神的支柱の、減退を痛感。
公正な人事と、暖かな指導が必要と一人、憂うる昨今。
恩師の信任の人が、伸びのびと闘えるようにしてあげねばならぬ。増上慢の人が、気ままに振る舞うようでは、学会は衰退してしまうからだ。
学会家族は、いずこよりも暖かく、盤石であらねば広布はできないからだ。
帰宅遅し。疲れた。