Nichiren・Ikeda
Search & Study
昭和三十三年(一月)
「若き日の日記・下」(池田大作全集第37巻)
前後
23 一月二十八日(火) 曇後雪後雨
朝、先生のお宅に、お邪魔する。二時間余、暖かなお話を戴く。感謝深し。心奥に、いつか、いつか、厳粛なる日の来たることを直覚してならぬ。胸はりさける悩み出づ。
O君の通夜に、先生より哀惜の言葉くださる由‥‥弟子を思う師の姿に涙す。それを夕刻頂戴し、大森のO君の通夜に参列。
幾人もの同志集う。同志や有り難し。私が中心になり、ねんごろに読経・唱題す。子供なく、夫人の姿、はじめて見る。
最も、O君と関係のある、F君、遂に通夜に来たらず。無慈悲な男よ。彼の行動に、憤りを感じ、彼のために悩む。人の心は、大事のときに、明確になりゆく教訓を知る。
寒い日であった。寒い暗い夜であった。
24 一月三十日(木) 曇
午後三時より、池袋の常在寺にて‥‥本門大講堂落慶大法要に関する、本山側僧侶と学会側代表との連絡会議をする。
広布の歴史に残る、大行事なれば、真剣に、事故なく、完了せねばと誓う。
会議終了後、本部に帰り、原稿執筆。
妻に、十時に蒲田駅に来るよう電話をし、その約束、忘れてしまう。
妊娠の妻を、寒い中、一時間以上も待たせてしまう。悪いことをした。
途中、寒いので、二人して、屋台の″もつ焼き″を食し、身体を暖める。