Nichiren・Ikeda
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昭和三十二年(十月)
「若き日の日記・下」(池田大作全集第37巻)
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24 十月二十八日(月) 曇後晴
朝、七時三十一分、上野着。
誰もいないと思ったら、妻の姿あり。三等寝台はいいものだ。必ず、今後はこれにしよう。
午後、本部へ──先生に、種々報告に伺う。お元気そうなれど──根本的には、相当の覚悟あるを感ずる。最後まで、立派に先生にお仕え申し上げたい。
「人事等を、理事長らに任す」との話あり。いい方程式でもあり、悲しき思いもするなり。
夜、青年部指導会に出席。
皆、顔色がわるい。よく休息を与えねばならぬ。将来の闘士なれば。指導者なれば。
帰り、首脳達、理事長らと、目黒で会食す。
25 十月二十九日(火) 雨
朝寝坊する。
前日の夜行列車の疲れか──身体のふしぶしが痛む。
朝の勉強‥‥先生、「待ちぼうけだよ」と厳しき瞳。
弟子として、全く申し訳なし。猛省。
山崎の合戦における、一浪人の武勇伝をお聞きする。先生の心境を、たとえとしての指導か。
四時より、常在寺。M君の結婚式に出席。多くの、青年の結婚を、真剣に考えてあげねば──先輩として。大切な人生の第一歩。
終わって、白蓮院へ。班長会。皆、明るく元気あり。この中核の力が、広布の力だ。
駅より、途中の屋台の店で″もつ焼き″を十八本食す。胃が痛む思い。食欲もほどほどにせねば。
26 十月三十日(水) 曇
午前中、腹痛にて困る。途中、家に帰りたかった。
午後──Nにて、首脳会議。総会の件等、打ち合わせをする。身体の調子わるく、面白からず。
夜、N君の自転車をかり、葛飾のブロックを回る。一か所──「佐渡御書」の講義。もう一か所──ブロック長指導。立派な──幸福なブロックにしたいものだ。
今月、生活費──赤字とのこと。
いつも、休む時間おそし。