Nichiren・Ikeda
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昭和三十二年(九月)
「若き日の日記・下」(池田大作全集第37巻)
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4 九月二十九日(日) 雨
トルストイは、不幸とは、梅恨を残すことなり──と。
一日一日を、せめて、有意義に送る努力をするととだ。唱題の歓喜を、泌々と、知る昨今。
人生の基盤、指標、生活の設計‥‥思索すべきである。
富士駅まで──友らと、元気に帰る。愉しき、登山会であった。皆と別れて、四時より、沼津方面の指導に寄る。非常に明るく、発展したのに驚く。
組長会、班長会、地区部長会を終え、午前零時過ぎに帰宅。精進の姿で。
5 九月三十日(月) 雨
雪ハ笠檐二灑ギ 風ハ袂ヲ捲く
呱々 乳ヲ索ムルハ 若為ナル情ゾ
他年鉄拐峯頭ノ嶮
三軍ヲ叱咤スルハ 是レ此ノ声
好きな人物──源義経──を詠じた詩。
戦記物を、読むとと、しばしば。
明日より、空澄みゆく十月。
一日中小雨‥‥M君のことを、本部へ、先生に、お願いに行く。先生、快諾してくださる。嬉し。
六時十五分より、品川公会堂にて、本部幹部会。目覚ましき前進の実相。
帰り、堺支部長、T夫妻、自宅に来る。楽しく、未来の支部の建設を、語り合う。種々、作戦を教ゆ。
妻、三児の母となるか。身も重く、責任も重し。子らを、立派に成長させながらの──社会革命、宗教革命。