Nichiren・Ikeda
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昭和三十二年(五月)
「若き日の日記・下」(池田大作全集第37巻)
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12 五月十三日(月) 曇
先生のことを思う。千々に思う。特に、学会の前途を、憂えずには、おられない。先生のご心境、誰人も、知らずか。
朝、九時二十三分、東京着。
東京のO弁護士とも、種々、打ち合わせ。希望を抱いて、前進だ。信心、本格的な信心なり。
先生の奥様の、招待で、妻と私、芸術座へ。
″暖簾″‥‥大阪根性の、昆布職人の、一生の歴史劇。一道に徹しゆく、真剣なドラマに、美しき涙を、さそわる。
心身共に疲れ果てる。‥‥妻と、ハイヤーで帰る。
日記を、記すのも、つらし。字、乱れゆく
13 五月十四日(火) 晴時々曇
身体、非常に悪し。三十七度八分の熱。
弟の職が決まり、嬉しい。努力せずして、偉き人なし。彼も、努力さえすれば、優れた人物であるのに。
先生──北海道より帰京、二時十五分上野着。奥様と共に、お迎えに行く。非常に、お疲れの様子。われわれは、疲れたと連発するのに、師は、一言もいわず。
会長室にて、一時間、様々のご報告をする。先生の、何か決意されるを、直覚す。恐ろしくもあり、淋しさも感ず。
夕刻、部長会に出席。茲に、十三部隊誕生す。女子また、五部隊誕生せり。
青年部よ、盤石たれ。
背の痛み、激し‥‥何の謗法か。健康でさえあれば‥‥。
自体顕照、人間革命。
少々、御書を拝読。難解、難解。