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日蓮大聖人・池田大作

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昭和三十一年(三月)  

「若き日の日記・下」(池田大作全集第37巻)

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8  三月三十日(金) 雨
 春雨──。
 ひねもす降りつづく。木曾路を、古城を、歩みゆきたき心いづ。
 闘争につぐ闘争のためか、色心共に疲労深し。
 「唱法華題目抄」に、
 「謗法と申すは違背の義なり随喜と申すは随順の義なり」云云と。
 大御本尊に対し、唯一無雑の純信あるのみ。学会活動即仏道修行も又、その道理に生き抜くほかに道なし。
 誠実と、勇気と、真実に、起ち進む生涯でありたい。
 感情と知性について、先哲は各別に論ずること多し。
 しかして、知性の学者の、事実の人生の本質において、いかに頑迷なる感情の強きことよ。大慈悲、大感情の上にたつ、英知が、真実の人問完成か。
 六時より、先生、奥様と共に、K劇場へ。十時まで観劇。お疲れの先生に申し訳なし。
 悲劇の主人公を、吾が若き主人公の姿として、観賞。
9  三月三十一日(土) 曇
 春暖。
 東京駅、十二時三十分発「はと」にて、一人、大阪指導へ。
 到着と同時に、分隊長会、ブロック座談会、女子部教学研究会に出席。獅子奮迅。大阪の友も、本当に頑張ってくれる。謝す、心の中で。
 未来、功徳は山と積まれゆく事であろう。功徳は、信心は、組織に非ず、役職に非ず。

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