Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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昭和二十九年(九月)  

「若き日の日記・上」(池田大作全集第36巻)

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7  十月八日(金) 曇後雨
 秋深し。
 タ月、清し。わが心に鏡の如く映ず。
 仏法は厳し。
 師弟の道の峻厳さを、泌々とかみしめる夜である。
 先生を離れて自己はない、師弟不二なれば。他の友人等の自由の姿がうらやましくなる時がある。
 だが、十年後は、その力の相違が、いちじるしく明確にされゆくことか。
 日々新たなる目的に進む決意で生きてゆくことだ。今日一日も全力をあげよう。それしかない。如何なる山にさしかかっても―――。
 白雲飛び、大河流々。「自然」と題し、詩を雑記帳に記す。
 夜、S宅にて支部幹部会。
 七時過ぎ、本部会長室にて参謀会議。
 議題
  一、交付金の件
  一、一万名総登山の件
  一、本部総会の件
  一、体育大会の件
 右の行事が終了せば、立宗七百二年の、わが使命は終わる‥‥。
8  十月九日(土)〜十一日(月)
 八日午後九時五十分発、夜行列車に乗車―――上野駅。仙台の指導である。車中にて良く眠る。
 第六回仙台支部総会は立派であった。S支部長の、調子に乗る姿が、将来、多少心配である。
 五千名の結集とのこと。スポーツセンターを埋め尽くした感じ。
 出席メンバー、先生、理事長、F支部長、I女史、Mさん、A君と、私であった。
 第二次会―――「日本男子の歌」の指揮を、先生より指名さる。二度繰り返させられ、疲れ切る。
 先生は、大作も弱いのに、これだけ精力を使い切っては、長生きは出来ないなあと、悲しげに側近に語っておられた由。題目をあげ、宿命打開あるのみ。
 九日―――午前中、部隊幹部面接。午後、支部総会。
 十日―――秋空の下、青葉城祉にて、十三部隊の運動会。
 午後、先生の法華経講義。
 深淵なる仏法の真髄を、千名の学会員は如何に聴聞せしや。
 終了後、仙台銀座を一人歩み、旅館に帰る。街に品物が少ないのに驚く。
 十一時二十八分、準急にて帰京。先生の切符の寝台車に、かわりに休むように申されるので、一人休ませて戴く。
 上野の朝は、小雨がしとしとと降っていた。目黒に先生をお送りする。自分は、その足にて出勤する。早すぎて困った。
 この三日間の闘争も、歴史に残る闘争であった。

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