Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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昭和二十五年(七月)  

「若き日の日記・上」(池田大作全集第36巻)

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12  七月二十二日(土) 晴
 現実の戦いは、刻一刻と激しさを加える。吾が社の動き、全く危険と聞く。危うき時に、奮起する人は、立派な人だ。偉大な人物だ。そういう人物になれ。
 K宅にて、座談会。
 帰室、十二時三十分。公私共に、精進せねばならぬ。
 明日は、日曜、客が多き事だろう。
 先生を、安心させたい。何といっても、私は若い。しっかり頑張ろう。
 苦をば苦とさとり楽をば楽とひらき苦楽ともに思い合せて南無妙法蓮華経とうちとなへゐさせ給へ。(四条金吾殿御返事)
13  七月二十五日(火) 快晴
 炎天が続く。今日は、朝方と夕方、二度、慈雨の洗礼あり。自己の胸中を、癒すが如くに。
 社の機構、人事、運営を、根本的に、刷新、改革せねばならないと思う。
 自分は、その立場に非ず。如何せん。如何せん。
 いかなる時代であっても、
  一、自己の成長を忘れざる事
  一、仏教哲理の研究を怠らぬ事
  一、様々の勉強を忘れぬ事
14  七月三十一日(月) 雨
 広宣流布の時は日本一向に南無妙法蓮華経と唱へん事は大地を的とするなるべし、ともかくも法華経に名をたて身をまかせ給うべし。(諸法実相抄)
 毎日、十二時過ぎの帰宅となる。一寸こたえる。
 来月は、一年間待ちに待った、総本山の講習会。行こう。断じて参加しよう。
 炎暑の七月。この七月も、とうとう勝ち抜いた。明日よりは、立秋を迎える。吾等の月だ。再び、若き情熱をもって頑張ろう。
 理想に生きる青年らしく。歓喜に燃える青年らしく。
 人生、社会の波は高い。そして激しい。また、その山は峻しい。されど、人々が皆、曲がりなりにも、進んでいるのだ。
 正法を受持した青年が、断じて、進めぬわけがない。
 行とう、勇敢に。そして、次の世界を開こう。

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