Nichiren・Ikeda
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昭和二十四年(十月)
「若き日の日記・上」(池田大作全集第36巻)
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6 十月二十九日(土) 曇
朝八時、出勤。
社員達と、神田通りを少々漫歩する。みな元気なし。
途中、小雨降る。
三時より、新事業への会合をする。
戸田先生の経済観を、胸を高鳴らせて聞く。
共産経済と、資本経済と、信用組合との連関性等。
なお、先生の事業体験談。一生涯を貫いてきた、努力、情熱、苦心談等、尊いお話であった。他の社員はどう聞いておるか知らぬが。
六時、分割払いの給料を貰う。床屋にゆく。給料が安い。私も、皆も、大変だろう。
7 十月三十日(日) 晴
ゆっくり休む。九時、起床。秋晴れ。
高らかに、題目を唱える。姪と昼食時まで戯る。可愛い子等は、人生のオアシスだ。
尊い、幼少の子供等を、万人が、お互いに大事にしてゆけば、自然に、戦争回避の一大思想になると思うが。
午後より、出勤。途中三か所、全国競技大会の聖旗の走持者と会う。真白きランニングに、逞しい力を思う。
夕刻まで、編集室にて、残務整理。読書。
夜、K宅を訪う。種々懇談。
帰ると、母、ぐっすり寝ている。偉大なる母よ。