Nichiren・Ikeda
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日蓮大聖人・池田大作
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教義的規制の拡大傾向
「社会と宗教」ブライアン・ウィルソン(池田大作全集第6巻)
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本来は、なんらかの、一つのつながりを利用することによって吸収していこうとしたものが、反対に、そのすべてに一致しない人をはじき出すことにもなりかねません。これと似た心理の動きを、中世ヨーロッパの異端審問に見ることができますし、そうした瑣末に囚われて人間が争う愚かさを、イギリスの文豪スウィフト(注2)は『ガリバー旅行記(注3)』の中で、ゆで卵の割り方を巡って戦争をする小人国のエピソードで戯画化しました。
このことから、宗教にとって何よりも大切なことは、その本来の宗教的信条の純粋性を大事にすることであり、かりにさまざまな領域にまで活動の広がりや考え方の応用がなされるにしても、これらについては多様性を認め、寛容を根本とすべきであると私は考えます。その本来の宗教的信条が、真に多くの人々の欲求に応えうる普遍性をもっているならば、必ず多くの人々の賛同・共鳴と参画を得ていくでしょう。
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(注1)「制度化」
社会の慣行が反復化・秩序化し規範的に定まっていく過程。本来例外的なものであった行動や関係が慣例化し、日常生活の秩序の一部となる時「制度化する」という。
(注2)スウィフト(ジョナサン)(一六六七年―一七四五年)アイルランド生まれ。文人・諷刺作家。
(注3)
『ガリバー旅行記』Gulliver’sTravels’1726.
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