Nichiren・Ikeda
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日蓮大聖人・池田大作
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宗教組織の二面性
「社会と宗教」ブライアン・ウィルソン(池田大作全集第6巻)
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このような例はありますが、究極的目的のみに没頭して手段の有用性に盲目的であったという事例はむしろ希少でしたし、今日においては、ますます少なくなっています。特に現代では、社会全般の信仰心喪失の風潮の中で、いかにして自宗派の存続・繁栄を図っていくかを最大の課題として取り組まざるをえなくなっています。その信仰が本来教えた究極的目的が、かえって自身のエゴの充足や権力のための手段となる危険性は、常にあるといわねばなりません。
その意味からも、教授が述べられているように「手段が目的を転覆しないよう」に、宗教者は、絶えまなく自戒をしていかなければなりませんし、仏教の示した究極的目的を明らかにし、そこに真摯に取り組んでいく信仰者としてのあり方を常に心していかなければならないと思うものです。
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(注1)三宝さんぼう
仏教徒が尊重し供養すべき三つの宝(仏宝・法宝・僧宝)のこと。仏とは、宇宙の実相、三世の因果を見極め、主師親の三徳をそなえた仏法の教主。法とは、仏の悟りに基づいて説かれた教え。僧とは、法を修学し伝持していく弟子をいう。これらはいずれも汚れなく、威徳があって、世の最高の宝のごとくである故に宝という。
(注2)僧伽Samgha。
仏道修行をする人々の集団。和、(和合)衆と訳す。出家の四衆(比丘比丘尼沙弥沙弥尼)をいうが、広義には仏教教団全体をいう。
(注3)聖化
世俗的な活動、事物、行事などが、ある一定の状況下で純粋に宗教的な意義をもつものとみなされ、神聖な意味を付される過程をいう。たとえば、社会の慣習や人種的忠誠心は、宗教的意味の後光を帯びることがある。
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