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日蓮大聖人・池田大作

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第20回「SGIの日」記念提言 不戦の世紀ヘ人間共和の潮流

1995.1.24 「平和提言」「記念講演」(池田大作全集第2巻)

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52  「民族融和」への道は、信頼関係、協力関係を着手可能なところから地道に築いていくなかにあると私は確信しております。
 昨年十一月、福岡市の福岡ドームで、創価学会創立六十五周年、国連創設五十周年を祝賀する「アジア青年平和音楽祭」を開催いたしました。そのなかで韓国の青年たちは民族伝統の「農楽」を舞いました。その躍動感にあふれた楽しいリズム、はつらつとした青年の姿に、私は民族の不死鳥のようなたくましい生命力と、新しい時代の到来を強く感じました。この青年たちの輝かしい未来のためにも、この一年がアジアの平和への確かな前進をしるすものとなるよう念願してやみません。
 本年の一月二十六日をもって、SGIは発足満二十年を迎えます。これまで、世界各地にあって、メンバーはそれぞれの使命と責務に徹した活動を続けてきました。その多大な尽力に私は衷心より敬意を表するものであります。とともに、二十一世紀へ向けて、世界に確固たる平和勢力としての根を張る戦いを、人間の連帯を築きながら、今後も展開することを誓い合いたい。
53  ここで、SGIの基本路線を改めて確認しておきたい。
 第一に、SGIのメンバーは、自国の文化・風俗や法律を尊重しつつ、よき市民として、それぞれの社会の繁栄に貢献することを目指す。
 第二に、SGIのメンバーは、生命の尊厳を根本的に説き明かした日蓮大聖人の仏法に基づき、恒久平和実現と人間文化・教育の興隆を目指す。
 第三に、SGIのメンバーは、戦争をはじめとするあらゆる暴力を否定し、人類の幸福と世界の繁栄に尽くしゆくことを目指す。そのために核兵器廃絶と世界不戦の実現を大きな目標とし、国連憲章の精神を支持し、世界平和維持の努力に協力する路線を進む。
 以上の三点を我がSGIの基本路線とし、これからも「人間主義」の旗を高く掲げて、世界に友情のネットワークを広げながら、ともどもに前進したいと願うものであります。
 (平成7年1月24日「聖教新聞」掲載)

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