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日蓮大聖人・池田大作

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創価学会の組織とは 受け継げ学会の「心」を! 友の幸福を祈る「心」を!

「青春対話」(池田大作全集第64巻)

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16  今は「信心根本に」「勉学第一で」
 ―― 「勉強、部活動があり、高等部活動をする時間がありません」というメンバーもいます。
 また、なかのは学費のために、アルバイトをしている人もいます。
 池田 どれも大事です。頑張って、全部やりきることだ。全部やさしくできるならば、苦労はない。大変であるから、やれば、すごい。挑戦してこそ、勝利者となれる。大きな自分になれる。
 草木も、風に耐えるようにして根をはっていく。森羅万象、全部がそうです。挑戦がなくなったら、堕落です。むなしさで終わってしまう。むなしさは不幸だ。
 ―― 「勉学第一」ということで、信心は頑張らなくてもいいんだと思っている人もいますが、そうではないということですね。
 池田 勉学と信心は、どっちが大事か。どちらも大事なのです。両者は次元が違う。信心は「根本」です。根っこだ。この根っこの上に、幹が伸び、枝が伸び、花と葉がついていく。それが人生のさまざまな活動です。諸君の場合は、幹は「勉学」です。「勉学第一」だ。その他は第二、第三であり、「枝」と言えるでしょう。
 また、信心は一生涯にわたる前進の「エンジン」です。しかし、エンジンがあっても、前へ進まなければ何にもならない。「前進」とは、諸君の場合、勉学です。勉学への挑戦をしないで、信心をしているといっても、走らない車のようで、何にもならない。要するに「信心が根本」「勉学が第一」です。
 ―― 信心を根本にしながら、具体的には「勉学」を最優先で頑張っていくということですね。
17  民衆のために働く人が最も尊貴
 池田 勉学は「何のため」にするのか。社会に貢献し、大勢の人を幸福にできる力をつけるためです。
 信仰は「何のために」するのか。自分も幸福になり、人をも幸福にするためです。勉学で得た「力」を本当に人々のために使っていける原動力が信仰です。
 だから、大学教授や弁護士になること自体が偉いのでない。そうなって、何をしたのか。どれだけ人を救ったのかだ。大勢の人を励まし、幸福にした人が偉いのです。その意味で、広宣流布の組織で活躍している人こそ、最高に偉い。諸君のお父さん、お母さんが、いかなる有名人よりも、権力者よりも尊いのです。
 「自分が縁した人は絶対に不幸にしない。必ず幸福にしてみせる!」。こういう決心で、働いてきた。諸君は、創価学会のこの「心」を忘れてはならない。
 時には、幼い諸君に留守番をさせ、寂しい思いをさせたかもしれない。それは、お父さん、お母さんだって、家で諸君といたほうが、どんなに楽だったかわからない。しかし、それでは利己主義になる。だから、広宣流布へと行動してきたのです。その思いがわかる人が大人です。
 諸君が、社会のあらゆる分野で、また世界中で、思う存分に活躍する未来が、私の夢です。しかし、単に地位を得た、有名になったというだけなら、今までの指導者と何の変わりもない。そうではなく、「民衆のためなら、我が身をなげうって戦っていく」心の指導者でなければならない。そういう指導者が、きら星のごとく出現してこそ広宣流布です。本当の理想社会だ。
 その「心」を体得するには、「信心」しかない。創価学会の組織の中で、自分自身を磨いていくしかないのです。

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