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普賢の英知 (第25回)

2009.8.30 「御書と師弟」

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8  民衆大学の誉れを
 私が世界の大学・学術機関から拝受した250を超す名誉学術称号も、「戸田大学」の卒業生としての報恩の栄誉です。
 それ自体、法華経に則った平和・文化・教育の運動への共鳴であり、普賢菩薩の守護の証左であると確信しております。
 青春の力は無限です。10代、20代、30代の青年が本気で立ち上がれば、時代は変わる。
 これが、古今東西の歴史の大鉄則だ。
 広宣流布は、永遠に智慧の戦です。使命の青春を生きゆく諸君は、労多きことを誉れとし、広布と社会の指導者としての真価を、深く強固に磨き上げてほしいのです。
 それが、苦労に苦労を重ねて戦い続けてくれている、皆さん方の偉大な父母の願いである。
 私は、昭和43年(1968年)の9月8日、第11回学生部総会で「日中国交正常化提言」を行った際にも、この「御義口伝」の一節を拝して俊英たちへの期待を語りました。
 今、真摯に生命尊厳の大仏法を学び、同志と共に実践する青年こそ、創価の民衆大学の誉れの学徒であると自負していただきたい。後継の君たちこそ、21世紀の普賢菩薩です。普賢菩薩の「威神の力」とは、「信心の力」にほかなりません。
 戸田先生は「最も偉大な人とは、結論するに、青年時代の信念と情熱を、生涯、失わない人だ」と明言されました。
 それぞれの分野で培った経験や見識も、妙法を根本にすることで生きてくる。そのすべてが、普賢菩薩の智慧の輝きを放ってくるのです。
 法華経の壮大な絵巻の最後に登場するのが、我らの普賢菩薩です。御書には、普賢菩薩が遅れてきたことを恐縮しながら、その分、張り切って、真剣に広宣流布に戦う様子が、ほほ笑ましく記されております。
9  最後に勇んで躍り出る若き人材群が、広宣流布の勝利の決定打を放つのです。
 普賢品の正式な題名は「普賢菩薩勧発品第28」。「勧発」とは「勧めおこさせる」。つまり「励まし」という意義に通じます。大事なのは「励まし」です。
 疲れた先輩方をねぎらい、皆を勇気づけ、勝利へ勝利へ前進する。普賢菩薩とは、溌剌たる「励ましの知性」なのです。
 男女学生部、ヤング男子部、池田華陽会の健闘にも一致する力用です。
 宇宙には、刻々と新しい星が誕生している。世界的天文学者のモウラン博士は言われた。
 「自分の一番輝く時を待って、その出番の時にしっかりと輝く。そして、後輩たちが来たら、しっかりと輝かせていく。これが宇宙の方程式です」
 さあ、仏法勝負を決しゆく、不思議なる使命を帯びた若き「普賢の金星」たちよ!
 勇気と英知の生命を輝かせ、創価の永遠なる常勝の軌道を、賢く朗らかに勝ち進もう!

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