Nichiren・Ikeda
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三世の勝利劇
(第22・23回)
2009.8.13 「御書と師弟」
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11 終戦の日に寄せて
あす8月15日は、64回目の終戦記念日です。私は妻と共に、戦争で亡くなられた日本、アジア、そして全世界のすべての方々のご冥福を心より祈っております。
終戦2年目の夏、国が亡んだ日本で、19歳の私は、戸田先生にお会いしました。
師と弟子は、広宣流布という人類未聞の”無血革命””平和闘争”に、敢然と立ち上がりました。
そして今日、創価の平和・文化・教育の大河は、世界192力国・地域に燦然と広がっています。
「古の奇しき縁」に目覚めた弟子は、あらゆる迫害の烈風を乗り越え、全同志と共に、この地球上に平和と人道の大潮流を創り起こしたのです。
創価大学でも教鞭を執られた経済学者の故・大熊信行博士は、戦後日本の民主主義・平和主義のあるべき姿について、警鐘をこめて鋭く論じておられました。
日本と世界に永続的な平和を建設するためには、「死をおそれぬ平和主義者の出現を必要とするように思われる」
「人類を破滅からすくうためには、そのために命をささげて悔いない覚悟が、だれかれの胸中に生まれてくることが必要である」と。
「平和」とは、観念の遊戯ではない。また、保身や宣伝のための掛け声でもありません。
「不惜身命」の精神で、民衆の幸福のため、自らは犠牲となって戦う覚悟なくして、真の平和社会は創り出せません。
指導者自身がいかなる哲学を持つか。その生命観・生死観・民衆観が、浅薄であれば、どんなに美辞麗句を並べても、社会を誤った方向へ向かわせてしまう。それが歴史の教訓です。
小説『人間革命』の冒頭に、私は綴りました。
「戦争ほど、残酷なものはない。戦争ほど、悲惨なものはない」。そして「愚かな指導者たちに、ひきいられた国民もまた、まことにあわれである」と。
三世永遠の甚深の生命観に立脚した仏法こそ、21世紀の人類を平和ヘリードしゆく最高の指導理念であります。
初代・牧口先生、2代・戸田先生の師弟は、軍部権力の弾圧で投獄されました。牧口先生は獄中で殉教であります。お二人の命を継いだ私も、無実の罪で獄中闘争・法廷闘争に挑みました。そして巌窟王の決心で、厳然と打ち勝ってきたのです。
戸田先生は、最も苦境の中で、私に言われました。
「大作、私のこの世に生まれた使命は、また君の使命なんだ。私と君とが使命に生きるならば、きっと大聖人の御遺命も達成する時が来るだろう」
今度は、わが宿縁深き青年たちが、この三代の「師弟不二」にして「生死不二」の平和闘争を断固として受け継ぎ、人類の悲願を実現してくれることを、私は固く信じています。
8月14日は「伸一会の日」でもある。後継の伸一たちよ、不二の弟子と立て! 絶対勝利の将の将たれ! これが「師弟の契約」です。
私の友人である、モスクワ大学のサドーヴニチィ総長が語ってくださいました。
「私は、三代にわたって大きく展開されてきた”創価の理念”が、地球上の多くの人々の心の中へと広がり、万年にわたって輝き続けることを念願しています」
12 「当に前進むべし」
さあ、平和の仏国土を建設しゆく我らの聖業は、いよいよこれからが本番であります。
法華経で「在在諸仏土常与師倶生」と説いた釈尊は、弟子たちに呼びかけました。
「汝等は当に前進むべし」
「当に大精進を発すべし」
前進せよ!大いに精進せよ!その人こそが「師弟不二」である。これが仏の遺命です。
非暴力の英雄ガンジーの高弟バジャージは叫んでいる。
「私は、幸せである。恐れなど、何もない。私にあるのは、ただ一つの願いだけである。それは、師とともに戦うという、この至福の喜びを楽しむことだ」と。
戦おう!私と一緒に勝ち進もう!全員が19歳の青年の心意気で、”創価の師弟ここにあり”と、未来永遠に痛快な勝利劇を綴りゆこうではないか!
新世紀
胸張り進まむ
師弟不二
断固と勝ち抜き
歴史ぞ残さむ