Nichiren・Ikeda
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正義の後継者
(第21回)
2009.7.30 「御書と師弟」
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9 弟子を思う師の心
成長した時光が病気になった時、大聖人が送られた御手紙には、こう仰せです。「鬼神どもめ、この人を悩ませることは、剣をさかさまに呑むようなものだ! 大火を抱くようなものだ! 三世十方の仏の大怨敵となるつもりか!」(御書1587㌻、趣意)
愛弟子の時光を苦しめる鬼神を、烈々たる気迫で叱責されているのです。
このころ、大聖人御自身も病と闘われているさなかでした。御自らの病身をおして、御手紙を綴られ、生命力を振り絞って、弟子を襲った病魔を打ち払ってくださっているのです。広大無辺の師匠の慈愛が、胸に迫ってくるではありませんか。時光は感涙の中、勇気百倍で病に打ち勝っていったのです。これが仏法の師弟です。
戸田先生は、常々、青年に語られていました。
「今、私が矢面に立っている。君たちには傷をつけさせたくないのだ。烈しい疲労の連続であるが、私は毅然として時を稼ぐ。君たちは、今のうちに勉強をし、力を養い、次の時代に敢然と躍り出て広布の実現をはかることだ。戦いは長い。すべて君たちに託す以外に何ものもないのだ。それまで、いかなる中傷、非難にも耐え、防ぎに防いでおくよ」
私も全く同じ気持ちです。
広宣流布は、若き未来部の皆さんに託す以外にない。私はあらゆる難を一身に受けて、時を創り、ひたすら待っています。
皆さんの逞しき成長を! 皆さんの輝かしき勝利を! そして皆さんのため、断固として世界に道を開き続けます。
10 ”負けじ魂”で進め
今、病気と闘っている皆さん! また経済苦や、学校でのいじめなどに悩む皆さん! 断じて負けてはならない。妙法の功力は絶対です。皆さんの生命の可能性は無限であります。
題目を唱え抜いて、御本仏の師子王の大生命を若き命に漲らせ、「負けてたまるか!」と、勇気と執念で勝ち越えていくのです。皆さんには私がついています。私が祈っています。
師匠は師子です。ならば弟子もまた師子である。自分自身のため、ご両親のため、師匠のために、断固として勝つのです。
人と比べてどうかではない。昨日の自分と比べて一歩でも二歩でも前進しゆく人が、真の「勝利の人」です。
アメリカ実践哲学協会のマリノフ会長が、創価学園生に出会った感動を語られていました。
「この人たちだ。この人たちになら世界の運命を任せられる──本当にそう思いました」
まさに、全未来部に対する期待の声でもあります。世界の知性は、人類の平和をリードする未来部の登場を待っています。
大聖人は、時光に「王は民を親とし」と教えられました。指導者が、民衆を親のごとく大切にし、親孝行をするように民衆に尽くす。そうした真の指導者が澎湃と躍り出る時が広宣流布です。その主役こそ未来部の皆さんです。
「青春王者」である皆さんが一人も残らず栄光の人生を歩んでいくように、私も妻も、一生涯、いな永遠に祈り、見守ってまいります。
どうか、わが若師子の未来部は”負けじ魂、ここにあり!”を合言葉として、快活に、朗らかに、私と一緒に進んでいこう! 親孝行の夏を頼むよ!君よ、あなたよ、偉大な二十一世紀の南条時光と輝け!
偉大なる
未来の名士の
君たちよ
今こそ負けるな
努力が勝利に