Nichiren・Ikeda

Search & Study

日蓮大聖人・池田大作

検索 & 研究 ver.9

新時代第24回本部幹部会 青年部幹部会、池田華陽会1期生大会

2008.12.13 スピーチ(聖教新聞2008年上)

前後
9  トルストイは、仏教についても学んでおりました。
 とくに釈尊が、社会に打って出て、各地を歩きに歩き、語りに語って、迫害のなか、平和と正義の法を弘め抜いた姿に、トルストイは感嘆していたのであります。
 打って出る――すべてはそこから始まる。
 だれかの後ろに隠れて、うまくやっていこうという姿であってはならない。
 自ら社会に打って出て、堂々と正義を叫び抜くのである。
 「真実をもって虚偽に克て」との仏典の一節も、トルストイは書き残しておりました。(北御門二郎訳『文読む日々』ちくま文庫)
 これが、トルストイの一つの結論です。
 虚偽の人間とは、徹して戦い抜く――こう決意して、いざという時に、君たち青年が立ち上がってもらいたい。
 「なすべき大切な使命」とは何か。
 トルストイは、青年に伝えました。
 それは、「持てる力の限りを尽くして、わが身に知り得た真実を世界に広めながら、生き抜いていくことである」と。
 これこそ、創価学会の精神ではないか。世界広布の人生ではないか。
 理想を目指す人には生きがいがある。
 その理想を実現しゆく方程式を、トルストイは示唆してくれているといえよう。
 経済危機に揺れる世界は、一段と不安を深めている。「これではいけない」と、平和と繁栄の確かな哲学を求め始めた。
 わが青年部の皆さん!
 「生命の尊厳」そして「人間革命」の希望の哲学を、生き生きと、大確信をもって、これからも、さらに力強く大師子吼していこうではありませんか! 勇気をもって!〈「ハイ!」と力強い返事が〉
 自他ともの幸福のために、敢然と生き抜いてこそ、「心の財第一なり」と、大満足の人生になるのだ。
 一人も、学会から臆病者を出してはならない。
10  自分を鍛え抜け
 トルストイ先生が「獅子」であるならば、モスクワでお会いしたショーロホフ先生は、「大鷲」の風格をもっておられました。
 大切な“雛”のごとき次代の人材を、どう育てるか――ショーロホフ先生は叫ばれた。「(大鷲は)ひなたちに翼をひろげさせ、下降はさせず、高度だけをかせがせ、完全に力つきるまで上へ上へとひなたちを追いたて、いっそう高く高く上昇させていく」(F・ビリュコーフ編、秋山勝弘訳、横田瑞穂監修『ショーロホフと現代』モスクワ・ブログレス出版所)
 それでこそ、若鷲たちは天空を舞い飛ぶことができるのだ。
 青年よ、厳しき鍛錬を通して、本物の大鷲に育て! 高く高く飛翔せよ!――こう慈愛をこめて見守っていかれた。大文豪の視線は鋭く、また温かい。
 皆さんもご存じの通り、日蓮仏法では、こう宣言されている。
 「地走る者の王たり師子王のごとし・空飛ぶ者の王たり鷲のごとし
 芸術部、スポーツ部の皆さんも、重ねて、きょうはお忙しいなか、ありがとう! 多くの同志とともに、待っておりました!
 同志が皆、喜んでいます。ぜひまた、おいでいただきたい。立派な方々ばかりである。
 全員で応援しよう。
11  12  13  14  15  16 
1
9