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日蓮大聖人・池田大作

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師弟の宝冠「3・16」 大法戦で受け継げ! 広宣流布の闘士の魂

2009.3.16 随筆 人間世紀の光5(池田大作全集第139巻)

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9   広宣の
    尊き戦友
      創価かな
    一人ももれなく
      勝利の王者と
 「われわれの王、それは心です」(『道徳書簡集〈全〉』茂手木元蔵訳、東海大学出版会)と、古代ローマの哲人セネカは言った。
 内なる心の玉座に、邪悪が居座れば人間は不幸だ。
 その「心」を正義と勝利へ指導する根本が、宗教であり、思想である。
 わが胸中に、正しき大善の信念を打ち立ててこそ、人間を幸福に、世界を安穏に変えゆく「立正安国」の大道が開かれる。
 全人類を救済する「一切経の大王」たる法華経を、創価の師弟は、正しく如説修行しているのだ。
 それは、世俗の権力などには、いささかも翻弄されない。大宇宙の究極の法則に合致して、「九識心王真如の都」の妙法を行ずる師子王なのだ。
 「師子王の如くなる心をもてる者必ず仏になるべし」(御書957㌻)とは、大聖人の御断言であられる。
 青年よ、胸を張れ!
 何ものも恐れるな!
 君たちは、若き師子だ。
 創価の師子王の後を継ぐ「戦い人」なのだ。
10  「広宣流布の模擬試験」を経て、いよいよ世界広布の本舞台へ船出した若人たち、乙女たちは、第3代会長に就任した私と心を合わせ、一心不乱に慈折広布の戦野を切り開いてくれた。
 威風も堂々、20世紀後半の学会大興隆の中核を担い立った。「世雄」の境涯を開き、社会の第一線にも躍り出ていった。
 二十一世紀の今や、その子や孫たちが、社会の大空に羽ばたいている時代である。創価学園・創価大学の出身者の活躍も嬉しい。
 若き南条時光への御文に「をなじくは・かり(仮)にも法華経のゆへに命をすてよ、つゆ(露)を大海にあつらへ・ちり(塵)を大地にうづ(埋)むとをもへ」(同1561㌻)と仰せである。
 広宣流布に共に生きゆく同志は、誰もが永遠不滅の福徳の大海原へ融合して、自在の大境涯を開くことができる。微動だにせぬ大地の如く、いかなる風雪にも負けず、勝利の花を爛漫と咲かせゆく自分を築き上げることができる。
 不惜身命だから、創価の師弟は勝った。
 死身弘法だから、学会は王者となった。
 この一点を見失っては、絶対にならない。
 創価の「師弟の道」を歩み抜く時、最後には「所願満足」の勝利の人生をつかみ取ることができるのだ。
11   偉大なる
    難攻不落の
      広宣城
    師弟一体
      永遠に光りぬ
 今月、また先月の本部幹部会で披露された女子部の池田華陽会、そして男女学生部の清新な歌声が、今も私の胸にこだましている。
 十五年前の三月十六日、学生部の精鋭によって結成された「二十一世紀伸一会」の友も、立派に成長した。今も新たな結成は続く。
 先輩格の「伸一会」は、私が″将の将たれ″と期待し薫陶を重ねてきた人材育成グループであった。
 新世紀に躍り出た幾多の若き「伸一」が、後継の陣列を広げてくれている。
 五十一年前(一九五八年)、広布後継の「3・16」を終えた、ある日の朝、戸田先生は病床から私に語られた。
 「昨日は、メキシコに行った夢を見たよ」
 「世界が相手だ。君のほんとうの舞台は世界だよ……」
 その遺言通りに不二の弟子は、大鵬《おおとり》の使命の翼を全世界に広げ、192力国・地域で、後継の弟子が乱舞する時代となった。
 師弟とは、何と壮大なるロマンであることか!
 師弟とは、何と不滅なる歓喜の劇であることか!
 あのメキシコでは若き奮闘が光り、アルゼンチンも最高の青年連帯を広げる。中南米も、北米・オセアニアも、アジアも、アフリカも、「青年サミット」が新出発した欧州も、美事に勝利の「3・16」を飾った。
 弟子の栄光が、師匠の栄光である。青年の勝利が、未来の勝利である。
12  現在、私は、ナポレオン家の当主であるシャルル・ナポレオン公との連載対談を続けている(=二〇一一年七月、『21世紀のナポレオン』と題し、第三文明社から発刊)。
 かの″世紀の英雄″ナポレオンは叫んだ。
 「旺盛に行動せよ、他の模範たらんことを心掛けよ。因循姑息なること勿れ。怯懦なること勿れ、大胆に前進せよ。一切の事物に対して果断なれ」(奈翁会編『奈翁全伝』7、隆文館書店)
 君たちよ、偉大な正義の闘争を勝ち切って、堂々と、誇らしく掲げゆくのだ。
 君の青春の勝利の旗を!
 師弟の栄光の大旗を!
  激流も
    険しき山々
      敢然と
    乗り越え勝ち越え
      広布の旗持ち

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