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日蓮大聖人・池田大作

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第8章 子どもは、「希望」  

「21世紀への母と子を語る」(池田大作全集第62巻)

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9  進もう! この「幸福の大道」を
 池田 よろしくお願いします。
 二十一世紀へ、わが子とともに歩みゆくお母さん方に贈りたい詩があります。
 昨年(一九九九年)、韓国の済州チェジュ島を訪問した際に聞いた「ケンチャヌルコヤ(大丈夫)」という歌の一節です。韓国の人気歌手である朴恵卿パクヘギョンさんが歌ってくださいました。朴さんは、私のスピーチを読んで、作詞されたとうかがいました。
 大塚 池田先生が、国立済州大学の名誉博士号を受けられた時のことですね。私も新聞で拝見しました。朴さんは、「母」の歌も歌ってくださったそうですね。「オモニー……」と、韓国語で。そしてまた、「母よー……」と、日本語で。
 心に染み入る歌声に、多くの人が涙を流しながら聞き入っていたと……。新聞で読んで、「母を思う心」に国境はないと思いました。
 池田 そのとおりだね。
 実は朴さんは、小学四年生の時にお父さんをなくし、お母さんの女手ひとつで育てられたそうです。
 朴さんの「大丈夫」は、こんな歌詞です。
  私の選んだ この道は
  そんなに たやすくはない
  けれど 心だけは永遠の青い海のように
  ああ そのまま ああ いつまでも
  そうだ 静かに いつも 堂々と
  岩にぶつかり 光る波のように
  世の中に ぶつかっていくのだ
  信ずるとおりになるよう 幸せになるよう
  私が選んだ この道を
  どこまでも 私は進んでいく!
 小野 力強く、心が広々となる歌詞ですね。強い決意が、ひしひしと伝わってきます。
 池田 私は、二十一世紀を、「母と子の笑いさざめく世紀」としていきたい。
 人類の「希望」である子どもたちが、すこやかに、まっすぐに成長していける社会をつくりたい。
 私は、「母と子」を守り、励ますために、自分にできることは、すべてやっていこうという思いです。
 「母と子」を守ることは、「生命」を守ることです。「平和」と、そして「未来」を守ることです。ここにすべての根本がある。
 私は今、そのために、全力で戦っています。
 先ほどの歌にあったように、皆さんも、朗らかに、強い心で、「私が選んだこの道」を歩み抜いていただきたい。いっしょに、希望の未来をつくっていただきたい。
 そのためには「勇気」です。
 自分一人でも悪と戦っていく。そして、どんな困難があっても、負けずに「勇気」をもって挑戦していく。
 そういう強いお母さんであっていただきたい。
 進みましょう! この「幸福の大道」を!
 いつまでも! どこまでも! ともどもに!

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