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日蓮大聖人・池田大作

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熱原の三烈士  

詩歌・贈言「青年の譜」「広宣の詩」(池田大作全集第39巻)

前後
9  平頼綱 ほこおさめ
 残るは追放十七士
 名残りもつきずわれ斬れと
 後世の善処に新たなる
 誉れの汗に躍動ちからあり
  
 人は見渡し襟正し
 宝玉の身か草鞋わらじ身か
 武士も恥じいる志士なりと
 讃える心胸深く
 姿ばかりは意地はりぬ
  
 諸行無常の鐘やみて
 常楽我浄の風吹けば
 ああ神四郎その兄弟ともら
 淋しく法戦消え去りぬ
 繁れる法庭にわの杉木立
  
 はや時去りて時は来ぬ
 春秋ここに十四とせ
 篝火ほのか朝まだき
 頼綱屋敷に急襲の
 つわものかこみて火を放つ
  
 まぼろしの夢 月満ちて
 執権凌ぐ権力者
 その王座をば狙いしに
 叛乱むほんとが誅死ちゅうしさる
 飯沼判官ともに死す
10  刹時の内に身も家宝いえ
 薄き光と消え果てぬ
 謀叛悪逆背に負うて
 一家一族亡びけん
 栄えも空し憂世波
  
 生死流転の神四郎
 桜の花に吹く風に
 あれよ広布のかがみよと
 その名かんばし熱原の
 烈士の命 誉れあり
  (1971.10.12)

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