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日蓮大聖人・池田大作

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4 古代からの文化交流と仏教伝来  

「希望の世紀へ 宝の架け橋」趙文富(池田大作全集第112巻)

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8  友好の心で「人間性」を回復
 池田 そのとおりです。仏教の伝来という歴史の大きな側面に焦点を当てて話し合いましたが、日本が受けた恩恵は、計り知れなかったのです。
 私は、『聖教新聞』の連載随想(二〇〇二年五月二十五日付「人生は素晴らしい」)に、こう記しました。
 「今、真の『韓日友好の花』を育てるためには、どうしても公正な歴史認識が不可欠なのである。
 過去の権力者が日本人の体内に植えつけた「隣邦の民族への偏見』という毒草を、徹底的に駆除し、根絶しなければならない。そうしなければ、日本人の人間性の回復はできないだろう。
 韓日友好は、だれのためでもない。第一に、日本人自身の魂の浄化のためなのである」ーー。
 特に、在日韓国・朝鮮人の方々への「差別」を温存したまま、「共生」を主張することは”暴力”にも等しいと私は思います。
 ましてや、大恩ある貴国の方々です。その方々との友好を、日本人はもっと真剣に、考えなければいけない。「無関心」は、悪です。
 「韓国と日本を知れば知るほど、歴史認識の溝など、埋まるはずがないと思う」との意見をもつ識者がいることも、私は知っています。
 その識者なりに得た「実感」まで、否定するつもりはありません。
 しかし、だからといって、私どものこの歩み、この対話を、止めるわけにはいきません。韓日友好への希望を、捨てるわけにはいきません。
 未来の友好のために、私は今、日本人に巣くう「根源の闇」を、「友情の光」で照らしたいのです。
  ありがとうございます。
 韓国人もまた同じです。「反日」を繰り返すだけでは、成長はありません。ワールドカップの共同開催を通じて培った信頼関係を、後退させてはいけません。
 「対話」は、わが国の人々にも、等しく必要なのです。
 「等身大」の韓国人と日本人が、両国のいたるところで屈託なく「文化論議」の花を咲かせる風景を、つくり上げなければなりません。

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