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日蓮大聖人・池田大作

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中部・北陸代表者協議会 「難攻不落の堅塁」を永遠に

2000.3.2 スピーチ(1999.10〜)(池田大作全集第91巻)

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8  迫害は正義の証、経文のとおり
 ここで御書を拝したい。
 日蓮大聖人は、佐渡へ流罪される渦中で認められた「寺泊御書」で、こう言い放っておられる。
 「法華経の勧持品には『諸の無智の人々がいて、悪口罵詈をする』等とある。日蓮は、この経文の通りになっている。(大聖人を非難する人間に対し)汝らは、どうして、この経文の通りにならないのか。
 『また刀杖を加える者がいる』等とある。日蓮は、この経文を身で読んだのである。汝らは、どうして、この経文を身で読まないのか。
 また『常に大ぜいの人々のなかで、我ら(法華経の行者)を中傷しようとしている』等とも、『(権力者の)国王、大臣、(権威をもつ)バラモンや、社会的有力者に向かって(法華経の行者を誹謗する)』等とも、『悪口を言って、顔をしかめて誹謗し、(そのため法華経の行者は)しばしば所を追われるであろう』ともある。
 『しばしば』とは『たびたび』ということである。日蓮は、所を追われること数回、流罪は二度である」(御書953㌻、通解)
 これが大聖人の御心である。これが、三代にわたる学会の会長の精神である。そして、苦楽をともに、一緒に戦ってこられたのが、わが中部の同志である。この功徳は永遠に消えない。
9  また、熱原法難の真っただ中で、大聖人は日興上人に仰せである。
 「釈迦・多宝・十方の諸仏、梵天、帝釈等が、末法の第五の五百歳の法華経の行者を守護するとの御誓いが現れるのは、今、この時である。
 大智度論(インドの竜樹作)にいわく『よく毒を変じて薬と為す』、天台大師(中国)いわく『毒を変じて薬と為す』等と。
 『妙』の一字が嘘でないなら、必ず、すぐに賞罰がはっきりするであろう。
 伯耆房(日興上人)等は、深くこの旨を心得て、問注(弾圧に抗議する訴訟)を遂げなさい。
 平左衛門尉に対して、このように言いなさい。『文永(八年)に迫害した時(竜の口の法難)、聖人(日蓮大聖人)が言われたことをお忘れになったのか。そのための災いもまだ終わっていないのに、重ねて十羅刹女の罰を招き取ろうとするのか』と、最後に申しつけなさい」
 「あなた方は恐れてはならない。いよいよ強く進んでいくならば、必ず何らかの結果が現れるであろう」(御書1455㌻、通解)
 魔が競い起こらなければ、正法ではない。仏敵と戦わなければ、仏にはなれない。この御聖訓通りに、創価学会は、すべてを変毒為薬しながら、広宣流布を拡大してきた。
 仏法史上、未曽有の学会の大発展を、梵天・帝釈が祝福し喝采するごとく、世界がたたえていることは、ご承知の通りである。
10  偉大なる中部の総仕上げ
 結びに、きょう三月二日は、イギリスの作家ロレンスの命日である。ちょうど七十年前、学会創立の年の一九三〇年に逝去した。
 ロレンスは、生命の尊厳を脅かす″悪″と戦う心を、一編の詩に託している。
  「多くの悪い人間のなかにある悪の意志は
   悪の世界魂を作り出す、その狙いは
   世界を灰燼にしてしまうことだ」
  「人々は悪から離れなければならない、さもないと
   すべてのものは失われる。われわれは悪を防ぐために
   難攻不落の島を築かなければならない」
    (『D・H・ロレンス詩集』佐竹龍照訳、文化書房博文社)と。
11  わが中部は、永遠に、「世界広布の難攻不落の堅塁」を、断固として築きましょう! 一緒に人生を勝ち抜きましょう!
 そして、偉大なる中部の総仕上げを、悠々と成し遂げていっていただきたい。
 親愛なる皆さま方のご健康を祈ります。ご長寿を祈ります。大福運を祈ります。
 そして、「大中部の広宣流布に、君よ、光れや!」と申し上げ、私のスピーチといたします。
 (中部文化会館)

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