Nichiren・Ikeda
Search & Study
創価大学九期生大会
社会の中に自己の存在価値を
1982.7.16 「広布と人生を語る」第3巻
前後
7 私の願いは、第一に、どこにあってもつねに健康第一であっていただきたいということである。健康こそ、すべての活動の源泉であるからだ。
第二に、けっして母親に心配をかけてはならないということだ。父親はまだ強い。君たちの希望に燃えて進みゆく人生とともに、両親もまた、希望に燃えて生きていけるようにお願いしたい。
職場、社会における人間交流を大切にしていくべきである。人間関係は日ましにむずかしくなっている。この人間関係を円滑につくりあげていくことが、職場、社会での勝利の第一歩となることを忘れてはならない。この一歩をたがえると、その職場、社会でも生きづらくなってしまうからだ。
また、職場に入ったならば、まず十年間は辛抱すべきである。その第一歩の基礎づくりは三年を目標にすべきだと思う。「石の上にも三年」というがあるとおりである。
初めから、すべての仕事が楽しいといえるものは少ない。すべての成功者は、その苦難のなかにあって、努力のつみかさねによって成功していったことを忘れてはならない。
その根底を貫くものは“誠実さ”でなければならない。そのうえに立って、あるときは賢く、あるときは不屈の根性で、あるときは耐えながら、一歩一歩とその職場、社会に自分の存在価値を固めていくことが大切であると思う。
8 職場では、往々にして、上司や同僚との人間関係に悩むことがあると思う。自分の努力や業績が認められないことがあるかもしれない。また、病気になったり、事故にあったりして、仕事から逃避したくなることもあるかもしれない。しかし、この現実の社会に生きぬいていくことが、また勝ちぬいていくことが、人生である。
それは“鯉の滝のぼり”のような繰り返しである。
どうか、それらの試練にけっして負けず、生命力を燃やしながら挑戦し、勝利の人生を築いていってほしい。後輩のために道を開きゆく一人ひとりであることを願ってやまない。