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日蓮大聖人・池田大作

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4 「相互理解と信頼」を育む  

「人間と文化の虹の架け橋」趙文富(池田大作全集第112巻)

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7  両国民が人類文化の先頭に
  わが国の近代詩人・韓龍雲ハンニョンウン先生は言われました。
 「剣がどうして万能であり、力がどうして勝利できるだろうか! 正義があり、人道があるのだ」と。
 まさに、この「正義」と「人道」の世紀の建設へ、今が正念場です。
 洋の東西を問わず、二十世紀までの人類社会の人智は、まだまだ無知蒙昧だったと言わざるを得ません。「革命と戦争の世紀」と言われるように、世界中で争いが絶えませんでした。
 二十一世紀こそは、人類社会の繁栄や福祉、平和のために、あらゆる人智を啓発させて、相互に協力し合うようにすることです。
 このことをまず、われわれ韓日両国の国民から先頭に立って、人類文化を先導していくべきではないでしょうか。
 池田 そのとおりです。そのために何が重要となるか。
 私は、トインビー博士に申し上げました。
 「かつての本来的な愛国心の理念にあたるものを現代に求めるとするならば、それは世界全体を”わが祖国”とする人類愛であり、世界愛でなくてはならないと思います。そのとき、国家的規模における国土愛は、いまでいう郷土愛のようなものになっていくのではないでしょうか」(前掲『二十一世紀への対話』)と。
 二十一世紀の課題は、迂遠のように思えますが、一人一人が世界市民としての自覚をもって行動していくことです。
 現在、欧州連合(EU)はじめ、国家の枠を超えた、さまざまな国際的な統合化への試みが見られますが、いまだ国家意識の壁が厚い。
 この壁を破る大きな土台が教育です教育の交流です。
 正しい目的観に立った「教育」こそ、「やがては、全人類がもつ矛盾と懐疑を克服するものであり、人類の永遠の勝利を意味するものである」(『牧口常三郎全集』8)とは、戦時中、信念の獄死を遂げた教育者・牧口初代会長の信念です。
  私も全面的に賛同します。
 私の敬愛する、十六世紀の大哲学者・李退渓イテゲ先生の言葉に、「善を好むとは、心が好むだけでなく、必ず行動を通じて、その善を成し遂げるものである」とあります。
 私も行動の人間です。この「教育」の土台づくりへ、全力を注いでいきたいと思います。

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