Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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月光の城 創価の道を照らせ 大月天子よ! 汝自身の宇宙に 満足の笑顔の光りを

2000.7.25 随筆 新・人間革命3 (池田大作全集第131巻)

前後
7  かつて戸田先生は詠まれた。
  いざ往かん
    月氏の果まで
      妙法を
    拡むる旅に
      心勇みて
 私は、この師の和歌の通りの人生を歩み抜いてきた。
 それは、わが生涯の永遠の誇りである。
 あの日の満月は、未曾有の″仏法西還″の旅を、美しく照らし出してくれた。
 強く、正しき慈光を満々と湛えながら、寛大な微笑をもったその満月を仰ぎ見た時に、一番幸せな瞬間は、この日であり、この時であったと、私たち夫婦は記録した。
8  月の光には、常に、天の音楽がある。
 錯乱の人間を癒す力がある。
 月の光に染められて、初めて人間は、自分自身を振り返り、和らいだ心を取り戻し、優しく、広々とした魂の歌を歌いたくなる。
 そこには、目には見えない、無数の教えと宝がある。
 そして、喜びがあり、平和があり、生き抜く希望が輝く。
9  私は、ある著名な詩人である賓客と、八王子の東京牧口記念会館でお会いした。
 有意義な語らいが、牧口初代会長の殉教の話へと進むなか、一緒に牧口庭園を見た。
 その時に、満月が皓々と新緑の丘の上に昇った。
 「すばらしい。すばらしい」と、皆、感嘆した。
 私は、その丘を「月光の丘」と名づけ、その満月に照らされた牧口記念会館を「月光の城」と名づけた。

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