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日蓮大聖人・池田大作

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関西代表協議会 つねに勇気のエンジンを燃やせ

1994.1.25 スピーチ(1993.12〜)(池田大作全集第84巻)

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7  識者も学会の「宗教改革」に注目
 学会の平和運動や、宗教改革の運動は、識者からも高く評価されている。
 たとえば、樋口謹一・京都大学名誉教授は、「創価学会はインターナショナルな平和のための運動をしていますね。学会は、『国益』より『人類益』、あるいは『地球益』というもののほうに重点を置いておられる。これは創価学会のひじょうに重要な点でしょう」と指摘されている。(「潮」の本年二月号、秋谷会長との対談。以下、引用は同じ)
 その通りである。そこに世界の良識が、学会を評価する理由もある。また日本の「閉ざされた心」が、学会をなかなか理解できない一つの原因でもある。
8  また、樋口名誉教授は、日本の仏教に付いても、こう語られている。
 「葬式仏教になって死んでいたわけですね。それが創価学会の運動によって現代に蘇生し、仏教のもつ人間の尊厳観とか平等といったものが生活のなかに甦ってきた。そのことが、国家の主権を超えてという、ひとつの人間のつながりをつくり出していくベースになるんじゃないかと思いますけれども」
 「仏教」を蘇生させたのは創価学会である。それは、そのまま現代における「人間の蘇生」であった。
 「葬式なんかでは、江戸時代の檀家制度などによって、仏教のひじょうに悪い面が出てきたともいえるわけでしょう。その点で、私はいまの『友人葬』について、実はひじょうに期待をもっているんです」
 私たちは、七百年前の大聖人以来の、そして三千年来の「仏法の本義」に基づいている。同時に二十一世紀を先取りしている。
 いよいよ誇らかに、確信をもって″希望の宗教改革″を進めていただきたい。
9  「人は善根をなせば必ずさかう」
 「栄光の年」は、一人一人が「栄える年」「光る年」である。
 日蓮大聖人は、南条時光に、こう書いておられる。
 「花は開いて果となり・月は出でて必ずみち・燈は油をさせば光を増し・草木は雨ふればさかう・人は善根をなせば必ずさかう
 ──花は咲いて木の実となり、月は出て必ず満ち、灯火は油をさせば光を増し、草木は雨が降れば茂っていく。(それと同じように)人は善根を積めば、必ず栄える──と。
 「善根」こそ、「栄える」因である。そして、法のため、人のため、広布のために祈り、行動することこそ、無上の善根である。
 創価学会が、今、最高に栄え、会員の皆さまが大功徳を受けておられるのも、大善根を積みに積んできたからである。
10  だからこそ、障魔も競う。羨望と嫉妬から、中傷も激しくなる。
 大聖人は仰せである。
 「世間の留難来るとも・とりあへ給うべからず、賢人・聖人も此の事はのがれず」──世間の難が来ても、とりあってはいけません。賢人や聖人でも、難を受けることは逃れられないのです──。
 偉大なる大聖人でさえ、身命に及ぶ大難を、連続して受けられた。それに比べれば、今は、命を奪われるわけでも、牢に入れられるわけでもない。小さな難である。
 「とりあへ給うべからず」と仰せのように、いささかも紛動されないことである。毅然たる信心で、進み、戦い、勝つことである。広布の道で、社会の道で、人生の道で。
11  戸田先生は、昭和三十二年の年頭に当たり、こう記されている。
 「願わくは、吾人と志を同じくする同志は、世界にも、国家にも、個人にも、『悲惨』という文字が使われないようにありたいものと考えて、望み多き年頭をむかえようではないか」(『戸田城聖全集』第三巻)と。
 この地上から、「悲惨」の二字をなくそう──これが戸田先生の信念であられた。ここに仏法の精神がある。ここに私の祈りもある。
 この最高に崇高なる戦いに続いていただきたい。
12  幸福は一凶と戦ってこそ
 大聖人は仰せである。
 「今末代悪世に世間の悪より出世の法門につきて大悪出生せり」──今、末代悪世には、世間の悪よりも、出世間の法門である仏法について、大悪が生じている──と。
 正法に敵対して成仏を妨げ、民衆と社会に最大の災いをもたらす「大悪」。それが末代悪世には、仏法の中から出現する、と断じておられる。
 経文(法華経薬王品)の予言の通りに、世界広布を阻む「悪魔・魔民」が、「破法の法主」日顕の一派として出現したのである。
 それが、あらゆる災難をもたらす、根源の「一凶」である。徹底して責め、打倒することこそが、世界の「立正安国」への実践である。自分自身の不幸の因をも断ち切る行動である。
13  ホイットマンは、うたった。
 「さあ、出発しよう! 力、自由、大地、自然力、
 健康、挑戦、陽気な気分、自尊、好奇心を道連れにして、
 さあ、出発しよう! あらゆる信仰形式から、
 おお、蝙蝠のような目をした実利主義の僧侶たち、君たちの信仰形式から離れて
   (『詩集 草の葉』富田砕花訳、第三文明社)
14  私どもも、勇躍して、世界へ、民衆勝利の世紀へ、出発したい。
 現宗門は、大聖人・日興上人に反逆して、権威と形式、差別と束縛、策謀と搾取、貪欲と嫉妬、遊蕩と贅沢、不信と忘恩、邪義と醜行に支配されてしまった。この「邪宗・日顕宗」と、学会は永久に決別した。
 いよいよ、自由に、自在に、大聖人の御聖訓の通り、正義の道、幸せと平和の道、福運と歓喜の道を、悠々と前進してまいりたい。
15  終わりに、次の和歌を全関西の友にお贈りしたい。
  偉大なる
    世界の関西
      祝賀せむ
    栄光の城
      勝利で飾れや
  不滅なる
    大闘争の
      関西は
    元初の同志の
      誓いを忘れじ
 きょう、お会いできなかった同志の方々に、くれぐれも、よろしくお伝えください。
 (大阪・天王寺区内)

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