Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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第一回アメリカ最高会議 指導者は″皆の幸福″に情熱を

1993.3.13 スピーチ(1993.1〜)(池田大作全集第82巻)

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6  戸田先生は言われた。
 「『長』と名がつけば、なにか特別に偉いものになったように思うのは誤りです。同じ凡夫の境涯にあって、おたがいに指導をし、指導を受けるというのが、ほんとうだと思う。もし、自分は偉いという幹部がいたら、私に会わせてほしい」
 「仏の慈悲を胸に受け、自分の妻子をいとおしむごとく、情熱こめて指導しなさい。『長』たるものが、人に尊敬される資格はない。あるとすれば、大御本尊様の功徳であり、もったいないことである。この気持ちが、支部長、地区部長、班長、組長に通じたならば、そのまま御本尊様に通ずるものである」と。
 皆さま方は、会員の皆さまから親しまれ、慕われゆくリーダーとして、笑いさざめく和楽の園をつくりあげていただきたい。
7  日達上人「正法を世界に流布しているのは学会のみ」
 一九六五年(昭和四十年)八月、日達上人をご案内して、ここサンフランシスコを訪れたことも忘れ得ぬ思い出である。日達上人は帰国直後の本部幹部会で、次のようにお話くださった。私自身のことにもなるが、ひとつの歴史としてご紹介させていただきたい。
 「今回は、池田先生のご先導によりまして、アメリカ、メキシコ、ハワイ等を回って帰ってまいりました。ただ今の話の如く、先生の至れり尽くせりのお心尽くしによりまして、誠になんの心配もなく、不安もなく、立派にその使命を果たして、帰ってくることができました事を報告して、先生にご挨拶申し上げます。ありがとうございました」
 ──シアトル事件の日顕とは天地雲泥の違いであられた。また日達上人も日顕の海外での醜態を憂慮しておられた。
 そして日達上人はこう結ばれた。
 「大聖人様の久遠元初の南無妙法蓮華経以外に真実の仏法はないのであります。これを世界に流布しているのは、いま学会以外にはないのであります。まさしくこれ、末法の広宣流布の始まりであり、広宣流布のそのまっただ中であると信ずるのでございます。私は今回初めて、アメリカ、メキシコ等を回って、実にその感を深くしてまいりました」と──。
 今日のこのサンフランシスコの大発展を、日達上人もさぞかしお喜びのことであろう。
8  先ほどのイロコイ連盟の「平和の大法典」にはこうある。
 「現在の世代ばかりでなく、これからの世代すなわち、まだ地上に顔を見せていない未来の国家の生まれざる子どもたちまで構想に含めて、すべての人々の幸福のために、目を見開き、耳をすましていくべきである」と。
 明日はアメリカSGIの第一回青年部総会が開催され、未来部も誕生する。さらに聡明に力強く、「後継の道」を開いてまいりたい。
9  最後に、大聖人は「月月・日日につより給へ・すこしもたゆむ心あらば魔たよりをうべし」──月々、日々に信心を強くしていかれることです。少しでも、たゆむ心があれば(そのすきに)魔がつけこむでありましょう──と戒めておられる。
 私もこれまでの戦いなど、まだまだ小さいと思っている。「いよいよ、これから」である。戸田先生の「民衆の万年の幸福を確立することが創価学会の使命である」との言葉のままに、万年の未来のために、ともどもに、いよいよ堂々と進みゆくことを約し合い、本日のスピーチとさせていただく。

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