Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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人生2  

「価値の日々」「若き友へ贈る」「わが友へ」「友へ贈る」(池田大作全集第38巻)

前後
4   
 今日の終点はあるが
  だが 死という
    悔いのない一生の終点に
   見事到着するまでは
    途中下車は決してしない
  
 私は 不健康な人生に
   飽きあきした
  新しい価値を創造する
    聡明さに気がついたのだ
  
 彼らは 妬みの嵐
 我らは 慈愛の微風そよかぜ
 水中に入らなければ
   泳げない
  東西を知らなければ
    航行できない
   人生の目的を持ったわれには
    決着の指針がある
  
 一動作を分析される必要はない
   生涯にわたる一切を見てくれと
  私は 愉快に働く
  
 沈黙を美徳というのは
   儒教であり 全く古い
  人間の権利として
     自己を主張することこそ
   勇気ある近代人と
    私はいいたい
  
 最早 君が
   何をするのも自由であるがーー
  人に迷惑をかけぬととと
   自身の行動に 全責任を持つことだけは
    絶対に 忘れないでくれといいたいのだ
5   
 私の人生の 金科玉条は何か
  それは 進歩の二字である
 最早 壮年ーー
   惰性の人生で 終わりたくない
  次の半生こそ
   新鮮な生命を自分に吹き込んで
    模範となるのだ
  
 世の中には偽善者も偽悪者も多い
   しかし 私は
  健全なる常識人として
   一生を送ることが
    最も偉大であり
     正しいと思っている
  
 今日も一日
   死が近づいて来たといってよい
  だから私は 今日も一日
   自身を確認しながら
    有意義に生きざるを
     得なくなるのだ
  
 無名なるが故に
   僕の名は 後世に残るまい
  しかし 内面性の因果の歴史に
   わが光輝は 燦然と永遠に
    残ることを知覚している
   そのために 信仰者となって
    闊達に生きるのだ
6   
 いかなる沈痛な日々がつづいても
  君よ
   生きて生きて生きぬくことを
  第一義の信条として
   此の身に粉飾なく
    人生を送ってもらいたい
  
 友よ 君は不運にも多くの
   社会的失敗はあったかもしれないが
  人生の最後の
   優勝者になってくれ給えと
    僕は 祈り待っているのだ
  
 ひとたび 負けたからといって
  君よ そんなに歎くことはない
   そんなに嘆くことはない
  真の勝利というものは
   人生の最後の時に
    決定されるべきを信条として
     立ち向かっていくべきだ
  
 闇が深ければ
   深いほど
  君よ 君より悩み多き人が
   どれほどいるかを忘れずに
    敢然と宿命打破の道を
     進み給え
  
 宿命に泣き 流されていく
   人間ほど愚かなものはない
  その宿命に朗らかに挑戦してゆく
   人生の姿勢の中にのみ
    宿命は転換されていくものだ
  
 人生行路とは 障害物競走と
   いってもよいかも知れない
  だから 心身ともに強靭な
   忍耐と努力の持続なくして
    栄光のテープは切れない
7   
 今日も一日ーー試金石の日として
   根源の歌をうたいながら
  私は 苦しいが清い乱舞を
   開始するのだ
  
 動乱と激動の日々にあって
  君よーー尊い人生を
   一日に一時 必ず
    生命を正視する機会を持って
     送ってくれ給えと
      私は主張するのだ
  
 世は危急の連続
 われの人生は 栄光の終罵がない
 静かな花壇の道を選ばず
   自ら茨の道を 進むのは
  熱い涙の 永遠の人生を
    創りたいからだ
  
 太陽が昇る
  今日も僕は 新たなる
   僕の歴史を作るために
    沈思しながら家を出る
  
 成功 不成功とはなにか
  それは社会の開拓とともに
   わが境地の開拓が
    どれほど出来たかということだと
     知ったのだ
  
 平家も勝って負けた
   源氏も勝って衰えた
  永遠に栄えゆく道を
    共に思索し共に作ろう
8   
 名誉の学位を捨てても
  平和と友情のために
    強烈な姿勢を
   わが生命の原点として
    崩すまい
  
 融通のきかぬ人間といわれでも
   私は 平気だ
  それは小才でなく
   社会に わが一念の発条を
    いかに示すかに
     かかっているからである
  
 僕は いつも日のあたる
   殊勲者にはならないが
  陰の第一級の
   功労者であることに
    誰よりも誉れ高い
  
 よく 君は真面目で
   苦労性だといわれるが
  僕は 僕なりの
   設計と建築の
    順序があるから
     心配しないでくれと
      いいたいのだ
  
 確信は
  終始ーー理論と実践に貫かれることを
   知っているから
  僕は 哲理と労働の作業に
   その日その日を
    邁進しぬいていくのだ
  
 彼は いつも
  世間をあっといわせる
   冒険をしたがっているが
  私は
   幸福に直接関係ない冒険など
    一つも欲しない
   日々建設への
    無事という冒険を
     くり返してゆくのだ
9   
 彼は 虚像に満ちた 女々しく浅い生涯
 僕は 栄誉ある 男らしい深い生涯
 彼は 心空しき華やかなる日々
 僕は 一切に必死になりながら
   一歩一歩進む日々
  
 懐疑
  それは 近代精神に
   黎明をもたらした
     第一歩であることを
      知っているから
     私は 心の振幅を否定しない
    むしろ 懐疑の淘汰を経験してこそ
     はじめて 人間としての
      偉大な確信に立てるであろうと
       いいたいのだ
  
 愚直な人生でいいと思う
   しかし 愚劣は嫌いだ
  炎熱に大樹が
   黙々と天空に聳ゆる
    あの愚直な姿勢も忘れまい
  
 いかなる時代に なっても
   いかなる境遇に あっても
  私は 私らしく という座右銘で
   平和にして誇り高く生きぬくのだ
  
 私は いわゆる抽象化の世界に
   自己陶酔したくない
  抽象という概念のスポイルのもとでは
   必ず それが
  生きた現実という財宝たから
   捨象されているからだ
  
 仮面の社会
   仮面を着けた人がいても
    私は 恐れまい
  最高の大法則をもっている 私には
   権力の王冠も
    最早 罠にかけることは
     出来ないことを
      知っているからである
10   
 有名人必ずしも
   従容たる死は 出来まい
  われわれの感動は
   生死ともに
    根元を指しうる 人にあるのだ
  
 精神集中できる
  信念の人になりたいが
   頑な人間にはなりたくない
  そこには 最早 新しい感覚の
   風が入らなくなるからだ

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