Nichiren・Ikeda
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日蓮大聖人・池田大作
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1 『法華経』の統合的精神
「東洋の智慧を語る」季羡林/蒋忠新(池田大作全集第111巻)
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人類共通の努力
蒋
人類社会の発展の歴史から見ると、世界全体は、今まさに一体化の方向へ向かって進んでいます。
にもかかわらず、世界一体化実現への道は決して順風満帆なものではなく、必ずや予測しがたい、非常に複雑で長い道のりを経ることになるにちがいありません。
実際、現在の人類が未来を展望するとき、近代の人類のように楽観的で自信のあるものではありません。なぜなら、人類が今まさに、多くの世界的な危機という深刻な挑戦を受けていることをすでに感じとっているからです。
池田
世界の一体化、グローバリゼーションの波は、世界を覆っています。しかし、その一方で、人類の現状を取り巻く聞は深いものです。
だからこそ、その閣を破る希望の曙光が求められているのです。
蒋
これらのあらゆる世界的な危機には共通点があります。それは全地球性と総体性です。
共通の危機に直面した人類は、すでに少しずつ民族、国家、地域を超えた人類の共通の利益を意識するようになりました
少しの誇張もなく言えば、人類のすることなすととのすべてが、すでに現在の人類をして文明の岐路に立たせているのです。
人類はまず、人類共通の根本的な利益を守ることを出発点としなければなりません。
池田
賛成です。一切は、人間が根本です。他人の不幸のうえに自身の幸福を築くことは、許されません。
広く万人を益するものを、まず保障しなければなりません。そのために、さまざまな違いを超えて、力を合わせていくことが大事です。
共通の努力を通じて、希望を求め、方向を見つけ、活路を明らかに認識し、確信を打ち立ててこそ、人類は初めて二十一世紀において順調に前に向かって進むことができるのです。
池田 まったく同意いたします。
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