Nichiren・Ikeda
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日蓮大聖人・池田大作
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青春1
「価値の日々」「若き友へ贈る」「わが友へ」「友へ贈る」(池田大作全集第38巻)
前後
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彼らの青春は まぼろしの栄華
わが青春は 人間の展覧
彼らは 死んだような日々
我らは 旺盛なる青春の日々
己の新しき青春像を
私は つくり生きぬく
君の青春は 始終鼓動が止まり
淋しそうにみえる
わが青春は
力の漲った連続である
それは 生命が元気だから
ともあれ昼は太陽と共に謳いながら
生命を燃やそう
夜は静かな月光の道で
友の休むのを待って
自分という人間を考えよう
利那の青春に舞い狂っていても
やがて前途には
荒寥たる岩山が待っていよう
僕たちは 広々とした
沃野と菩提樹が待っている
4
僕は 第三の青春を生きゆく
自己否定でもなく解体者でもない
超党派の
哲人勝利者になっていくのだ
青春とは
苦悩の連続でいいと思う
そこにのみ
人間革命の
絶対的要件があるからだ
苦行なきは 青春を閉塞する
理想と逗しき実践の青春には
自由独立の曲が天空に響きわたる
逃避も私にはない
日々 能動的に
自己変革の結晶作業として
誇りも高く動いているからである
私は漫然たる一日をおくりたくない
堪え難き挑戦の中にのみ
人間の価値の尊さがあることを
知っているからだ
青春とは 希望と不安との
交錯の時代であるが故に
私は 信仰より出発し
信仰で終結する
人生を決意したいのだ
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私には良き先輩 良き書良き友がある
だから 明確なる人生道が歩め
悲観ということを知らない
従順的な自分になる時がある
反抗的な自分になる時がある
静かな波の時もある
怒涛になる時もある
矛盾に対して鋭く対応するのは
青年の特技であるからだ
僕は青年だから
傲慢と邪悪に反逆する
さらに自己の後退に反逆しながら
軌道をまっすぐに進みたい
私の宿命は何か
私の使命は何か
それを執拗にさぐり
深く究めて生きゆくために
青年求道者に
私はなったのだ
嵐の社会にあって
脆弱な精神と身体では
大いなる仕事は出来ないので
試練の滝に打たれながら今日も
私は 自らを鍛えるのだ
僕の胸には素晴らしい楽器が
今日も鳴り響く
それは 生命の本然のリズムである
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迷うのもよい 考えるのもよい
しかし 僕の一念のエネルギーだけは
求道者らしい溌剌とした
鼓動を湛えていることを知ってくれ
私は 自身の心を
蹂躙しない
清い人間らしい
善の芽を伸ばしゆく
太陽を持っているからだ
弱々しいように僕はよく見られるがーー
暴風雨の時の前進の姿を
見てくれと僕は言っておきたいのだ
私は 現実生活の主体者として
常に自己自身を再発見しながら
旺盛に進む
恥ずかしくもない 後悔もしない
自分はただ
茫然と生きた青春ではなく
全生命を発揮して
青春を生きぬいたからだ
昼間は 僕は一社会人として
日々 生活のために働く
夜は 月光と共に
庶民の哲学者として
生命の
詩
うた
をうたいながら
銀
しろがね
の道を悠々と進む
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たとえ 君の仕事が失敗したとしても
君の知恵 君の誠実
君の健全なる進歩を
私は心より喜びたい
君よ!
今日も自身の奴隷にならず
大地とともに 太陽とともに
個性を開花させて
生きぬいてくれ給え
若き探究者なるが故に
君には懊悩の日々もあると思うが
確かなる若者として
優れた音楽も
忘れないで聞いてくれ給え
日が昇る 月が静かに光る
君よ 決して懊悩の自身に負けず
自己の城門を大きく開いて
別世界と交流したまえ
青春とは
動揺と打撃の異名かもしれない
しかし総てが自身の
財宝
たから
に
変わることを忘れまい
僕の運動も
市民群へ拡大の一途をたどらしむ
君の運動も
空前の進歩を記録し
市民の賞讃となってくれ給え
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権力の高い座や
象牙の塔を
僕は
欲しもせず恐れもしない
僕には
偉大なる極善にして
無冠の座があるからだ
『灯台下暗し』であるが故に
距離感の錯角を越えて
正常な一日の出発をしたい
熾烈なる革命の
闘争の日々であったとしても
その季節になれば
山吹と萩と菖蒲を忘れ得ぬ
私は 青年詩人でありたい
たとえ 友が去り 友が倒れても
少数精鋭で
僕は必ず
彼らが驚嘆する
平和勢力を作ってみせる
生涯 私は
正々堂々と戦う
卑怯者だけには
絶対になりたくない
人の隙を狙って
小才を弄しながら
鼠のように動く人間だけには
決してなりたくない
窒息しそうな
矛盾に満ちた
社会であっても
私は 平凡にして
決意固く
高邁な気迫をもって
人間文化の
最終階段を昇ってみせる
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革新という言葉もよい
しかし
生命の本源からなる
進歩のない革新は
所詮
ナンセンスであることを
知った私は
生き生きとした
真の革新といえる
生命の革新より出発する
いまだ
人生の一部の完成にすぎない
目的のための
継続的作業を進めている
私の真摯な姿を
無愛想でもいいから
見守ってくれといいたいのだ
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