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日蓮大聖人・池田大作

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第13回本部幹部会 二十一世紀へ「人材革命の波」

1997.7.9 スピーチ(1997.5〜)(池田大作全集第88巻)

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20  山梨と八王子の新出発、おめでとう!(拍手)
 山梨は、東京をはじめ全関東に波動を与える力をもっている。八王子も山梨に近い。
 ある意味で山梨と八王子は一体となって、触発し合い、刺激し合って、友情のスクラムも固く、広宣流布の新たな波動を起こしていただきたい。
 戦国の時代、山梨には、強力な″武田軍団″があった。一方、ここ八王子には、関東屈指の名城である「滝山城」がそびえ立っていた。
 現在は、城こそ残っていないが、昨年、城跡から四百年前の石畳の通路が、ほぼ完全な形で発掘され、大きな話題となった。滝山城は、信玄率いる武田軍の猛攻にも屈しなかった「難攻不落の城」であった。
 時は永禄十二年(一五六九年)――講談みたいだが(爆笑)。圧倒的な勢力を誇る武田軍の攻撃に対して、迎え撃つ滝山城は、総大将の北条氏照が先頭に立って、全軍を指揮した。その雄姿に皆が奮い立ち、八王子の城を守り抜いたのである。
 大将が陣頭指揮を執らなければ、戦は勝てない。自分が動かず、臣下にだけやらせていたのでは、皆、やる気をなくしてしまう。
 ゆえに私も今日まで、どんなに疲れていようと、一歩も引かなかった。陣頭指揮でやってきた。ただただ戸田先生の命を受け継いだ私であるゆえに、広宣流布のため、学会のために、戦い、戦い、戦い抜いてきた。この歴史は、だれにもまねができないであろう。
 広宣流布の法戦にあっても、リーダーが前進すれば、皆が前進する。リーダーが伸びれば、皆が伸びる。リーダーが口先だけでは勝てない。
 「自分が人間革命していこう!」「自分を鍛えていこう!」――こう決意して、まず自分が行動していくところに、常勝の原動力が生まれる。これ以外に常勝の方程式はない。
21  一方、武田信玄は、「人は石垣 人は城」と、うたわれるごとく、「人材」を登用し、「人材」の力を生かしていくことによって勝ち抜いた。
 人である。建物ではない。組織も社会も、盛衰は人材で決まる。人材が出ないのは指導者の責任である――これが信玄の信念であった。
 御聖訓に云く「法自ら弘まらず人・法を弘むる故に人法ともに尊し」――法は、ひとりでに弘まるのではない。人が法を弘めるのであり、だからこそ弘める人も弘まる法も、ともに尊い――と。
 広宣流布は、すべて「人材」で決まる。新しき人材を見つけ、新しき人材を育て、新しき人材を結集していく。その人が人材である。
 この「人材革命」の波を、二十一世紀へ、もう一度、創価学会はつくりあげていきたい。
 こう申し上げ、本日の私のスピーチを終わります。長時間、ありがとう! 遠いところ、暑いところ、ご苦労さまでした。
 (東京牧口記念会館)

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