Nichiren・Ikeda
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日蓮大聖人・池田大作
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8 自然観、宇宙観
「東洋の智慧を語る」季羡林/蒋忠新(池田大作全集第111巻)
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人生で最も大切なもの
池田
ところで、季先生は、人間が「生きていく」うえで、最も大切なものは何だと、お考えでしょうか。もちろん、最低限の衣食住があったとして、ですが。
季
最も重要なことは、あまねく天下の人民大衆に何らかの良いことをし、それによって人民大衆の精神面や物質面が向上できるようにすることです。
曹操のいわゆる「寧ろ我天下の人に
負
そむ
くを
要
もと
むとも、天下の人の我に負くを要めず」(わしは、自分が天下の人に背とうと、天下の人に背かれるのは我慢できぬ)は、最もあってはならない考え方です。
池田
同感です。”自分さえ良ければいい””人が困っていても関係ない”ーー日本は最近とみに、そのようなエゴの風潮の強い社会になってしまいました。
仏典には「人のために灯をともせば(その人の前を明るくすると同時に)自分の前も明るくなる」(御書
1598ページ、通解)とあります。
人に尽くことこそ、じつは自分を生かす道であり、他の人を顧みない利己主義は、じつは自分自身を傷つけているのです。
季先生は、「戦争と革命の世紀」と言われた二十世紀の「生き証人」です。ぜひ次の世代にメッセージを、お願いします。
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