Nichiren・Ikeda
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昭和二十七年(十二月)
「若き日の日記・上」(池田大作全集第36巻)
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17 十二月二十六日(金) 曇後雨
寒い朝であった。
寒風に耐えてゆく吾が身、吾が心の試練を考う。強く育ちゆかねばならぬ。人々の、依佑依託の人になるには。―――今は、師に包まれている。両親に護られている。良き同志を持っている。とかく、時代も、順調である。
逆境に遇っても、常にかわらぬ指導者となって、立派に後輩を護れる人になりたいものである。
同志、兄弟達が、楽しく、無事に、歳末を送らんことを祈る。祈る。―――
来年は、本を読もう。読んで読んで読み抜こう。来年は、勉学の年としよう。学会の飛躍に遅れぬためにも。
18 十二月二十八日(日) 快晴
ゆっくり休む。多少、疲労回復の感あり。
Y君、N君、K君、十二時三十分、来宅。四時まで、食い、且つ語り、歌う。更に、来年度の企画を練る。
夜、妻と共に、先生宅を訪問。種々、指導及び注意を受ける。嬉しきことなり。
十時三十分、辞去する。
I君は、立派な先輩である。尊敬してゆくことにする。
誇りとできる人を、同志にしたい。友にしたい。先輩にしたい。後輩にしたい。
就寝、十二時三十分。
19 十二月三十日(火) 快晴
私には、静穏な歳末である。
神奈川のO宅に、一人、歳暮にゆく。身体の具合よからず。
帰宅、三時。直ちに、体温計を入れる。三十八度九分とのこと。
夜、早目に床に就く。雑誌をみることにする。
20 十二月三十一日(水) 曇
昭和二十七年の、終曲の日。
立宗七百年の輝く終飾の日。吾人も、二十四歳の青春を送る日。
四時、会社にて忘年会。先生を囲み、一人一人、指導を受く。或るは厳しく。或るは未来の十年を。或るは経済、外交の問題を。‥‥或るは教学のことを。或るは先生の少年、青年時代のことを。
小生も、食べ過ぎて、腹の具合悪し。皆も、良く食べ、良く飲んでいた。
帰宅、八時少々過ぎ。―――レコードを聴く。静かな、平和な夜。幸福と、和楽の家庭。妙法に照らされ、最高、最大の幸福者であることを感謝する。