Nichiren・Ikeda

Search & Study

日蓮大聖人・池田大作

検索 & 研究 ver.9

第四回未来部総会 「人類の宝」に私は敬礼する

1991.97.28 スピーチ(1991.7〜)(池田大作全集第78巻)

前後
14  ところが、ソクラテスのおかげで立派になっていくと、とたんに手のひらを返したように、ソクラテスのもとから離れていく者も少なくなかった。
 なかには、尊大ぶって、逆に師匠であるソクラテスを見くだすような恩知らずもいた。彼らは、ソクラテスと出会う前は、自分がどれほど″情けない人間″であったかをすっかり忘れていた。自分の力で立派になれたと錯覚してしまったのである。
 けれども、そうした人間は、ひとたびソクラテスのそばから離れると、しばらくするうち、もとのダメな存在に逆戻りしてしまう。まったく冴えなくなってしまった。せっかくソクラテスが引き出してくれた、すばらしい力が、すっかり消え去ってしまったというのである。
 そして、時がたつと、ふたたび哀れな姿で、ソクラテスのところへ戻ってきて、「また、一緒にいさせてください」と泣きついてくる者もいた――。ソクラテスがはっきりと、そう語っている。あまりにも貧しい心である。
 ソクラテスという偉大な人格とともに生きるか、それとも、離れてしまうか――。それが、弟子たちの人生の、重大な分かれ日となったのである。
15  学会と生きぬく人には無限の力が
 いわんや学会は、「妙法」を、世界に広宣流布している。日蓮大聖人の御聖訓どおりに、まっすぐに歩んでいる。いわば、最極の哲理をいだいた「最極の人間性の世界」「最極の知恵の世界」なのである。
 この学会とともに生きぬいていく時、無限の力がわいてくる。無限の希望がわいてくる。無限の勇気がわいてくる。
 反対に、この学会から離れ去った人が、どれほどわびしい、みじめな末路をたどるか――。まことに哀れでならない。
 大切な人生である。学会という最高の「善なる世界」を離れて、自身の「希望の道」を閉ざしてはならない。
 どうか、皆さんは、生涯、学会とともに、世界一、心美しい同志とともに、歩みきっていただきたい。そこに「最高の人生」がある。「永遠の勝利者」への道がある。
16  未来部の皆さんは、将来、人のため、社会のために行動し、世界の平和・文化・教育に貢献していただきたい。
 何より全員が「信念」と「正義」の人になっていただきたい。″あの青年は、あの人は、どこか違うな、光っているな″と慕われる人に成長してほしい。
 たとえ、いかなる立場になろうとも、その人は大人材である。正しき信念をもって行動する人が、いちばん、立派な人なのである。
 皆さんは一人も残らず「使命ある人」である。皆さんの中から、二十一世紀の世界の、ありとあらゆる分野のリーダーが出てもらいたい。また出てくると確信している。
 弁護士、外交官、ナイチンゲールのような看護婦、パイロット、小説家、皆さんの大好きな漫画(笑い)の第一人者、テレビタレント、会社の社長、スポーツの大選手、大芸術家、大学者、大教育者、大政治家、国連の事務総長、国連平和賞やノーベル賞の受賞者、そして創価学会の会長、理事長、副会長も。そのほか、ともかく、すべての分野にわたる指導者が、きょう集った全国四十万人の中から、必ずや誕生することを私は信じている。私どもは待っている。(拍手)
17  「妙法」は不可思議の法である。妙法に生きぬく人は、最後には、すべて「所願満足」(願うことが完全にかなう)となる。心の奥の奥の願いまで、なんらかのかたちで、必ず満足の結果として実っていく。皆さんもまた、その証明を、自分の一生をかけて成し遂げていただきたい。
 皆さんの健康と大成長、そして、ご家族の健康と長寿と繁栄をお祈りして、スピーチを終わります。また、お会いしましょう!
 (長野青年研修道場)

1
14