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創価大36回・創価女短大24回卒業式 西安交通大学「名誉教授」称号授与式

2010.3.21 スピーチ(聖教新聞2010年上)

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13  語学力を磨け
 36年前(1974年)、私は厳しい冷戦の時代に、貴国を訪問し、シルクロードの都である西安市も訪れました。
 その旅を一つの起点として、私は、中国と日本、ロシアと日本、中国とロシア、アジアと欧州など、世界を結ぶ平和の対話を勇敢に繰り広げてきました。
 最高峰の“人類の頭脳”ローマクラブの創始者であられるペッチェイ博士とも、地球環境の未来を守るために、持続可能な社会に向けて、大いに語り合いました。
 思えば、無名の一青年だった私が、世界の識者と語り合う力を磨いたのも、恩師・戸田先生のお陰でした。19歳で先生と出会い、万般の学問を授けていただいたのです。
 ただ、天才的な知性の持ち主であった戸田先生も、語学だけは不得手であった。私の青春時代も“英語は敵国語”。語学の先生に恵まれませんでした。
 ともあれ、若い時には、何でも頭に入る。どんどん吸収できる。学んだ分だけ、自分の財産になる。
 どうか諸君は、英語を勉強してください。また、中国語を学んでください。語学力を磨き抜いてください。
14  未来を創りゆけ
 本日は、ローマクラブの偉大な知性であられるヴァイツゼッカー博士が、ご臨席くださいました。
 博士が鋭く提唱されているように、大切なのは、人間の「協力やチームワークの開発」であります。
 洋々たる平和の未来を生きゆく皆さん、そして未来を創りゆく皆さん! ここ創価大学・創価女子短期大学で磨いた誠実な人格の力をもって、わが足もとから、ああゆる方々との友情と信頼のシルクロードを広げ抜いていってください!
15  古の西安の天地で歴史を刻んだ唐の大詩人・白楽天は「無敵の者は正義に根ざし」(岡村繁著『新釈漢文大系104』明治書院)と記した。民衆の幸福のため──ここに正義がある。
 同じく、西安に生きた詩人の杜牧も、「正しい道は堂々と構える宮殿のようなもの」(稻垣裕史訳「唐故平盧軍節度巡官隴西李府君墓誌銘」、京都大学中国文学研究室編『唐代の文論』所収、研文出版)と綴りました。
 「永遠の都」西安にそびえ立つ「永遠の知性の大宮殿」たる貴大学の無限の栄光を、私たちは心からお祈り申し上げます。
16  貴大学の勇壮な校歌には、「世界の光とならむ」という誇り高き一節があります。
 わが愛する卒業生よ、正義の生命を炎と燃やし、いずこにあっても光れ! 健康で朗らかに光れ! 燦々と輝き光ってゆけ!
 頼むよ!〈卒業生が「ハイ!」と元気に返事を〉
 そして、21世紀を悠然と照らしゆく勝利の人生たれ!──と叫びに叫んで、私の謝辞といたします。
 謝謝(シェシェ)! 誠にありがとうございました。

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