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日蓮大聖人・池田大作

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第三十二回本部幹部会、第二回全国青年部… 対話と友情の大連帯 正義の学会は勝った!

2003.11.13 スピーチ(2003.7〜)(池田大作全集第95巻)

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13  きょうは、牧口家、戸田家をはじめ、ゆかりの方々が出席してくださった。広宣流布の同志である僧侶の方々も、ありがとうございます。
 また、イタリア婦人部の皆さま、アメリカの皆さま、韓国の皆さま、タイの皆さま、ようこそ!
 寒くなったので、風邪をひかれませんように。私も妻も一生懸命に祈っています。
 現在の、海外のわが同志の陣容は、日本を含め、百八十六カ国・地域で、一千万人をはるかに超える「世界市民の大陣列」となった。
 今や世界中、どこに行っても創価の同志がいる。いつの日か皆さまも、世界の友のもとへ行っていただきたい。
 インドのネルー初代首相は、油断を排して、こう語った。(独立前日の制憲会議で)
 「われわれがきょう祝う業績は、われわれを待ち受けるより大きな勝利と業績をめざしての第一歩であり、好機の端緒にすぎない」(『ネルー首相名演説集』黒田和雄訳、原書房)
 勝った時にこそ、勝利の地盤を盤石に固めて、次の大勝利の因にしていく。これが歴史の教訓である、と首相は言いたかったのである。
 われわれもまた、この言葉のごとく、勝って驕らず、未来に向かって進んでまいりたい。
14  「破門通告」から十二年、日顕宗は衰亡
 さて、この十一月で、悩乱した日顕宗が滑稽千万な「破門通告書」(二十八日付)を送りつけてきて、十二年になる。
 極悪の邪宗門は、供養を取るだけ取って、財産を貯めるだけ貯めて、そのあげくに、計り知れない大恩のある学会を裏切った。学会員の真心を無残に踏みにじった。そして、ただ一方的に、増上慢も甚だしい「破門」の通告を送りつけてきた。
 そこにいたるまで、ただの一ぺんも対話しようとしなかった。これほどの重大な問題である。秋谷会長が礼を尽くして話しあいを求めると、耳を疑う時代錯誤の返答がもどってきた。なんと「『お目通り』の儀は適わない身」と言い放ったのである。
 その裏には、「学会員のうち二十万が山につけばよい」という秘密のもくろみがあった。そのために非道にも、学会潰しを謀ったのである。卑劣極まる破和合僧の陰謀であった。
 これは、釈尊の教団を破壊しようとした提婆達多の悪行に、たいへんよく似ている。提婆達多も教団の分断を謀った。そして自分についた人間を地獄へと引きずり込んでいった。
 あの良観も、蓮祖大聖人への嫉妬に狂い、権力と結託して讒言と謀略の限りを尽くした。魔性の正体を現し、「三類の強敵」となった。
 「悪口罵詈」されることは、正義の誉れである。「難が襲ってくることをもって安楽と心得ていくべきである」(御書750㌻、通解)と大聖人は激励してくださっている。
 学会は、釈尊以来の仏法正統の流れを受け、大聖人に直結している。だからこそ、現代の提婆達多とも、良観とも、勇猛に戦いきって勝ったのである。(拍手)
 大聖人は、良観との大闘争において、「現証をもって決着を付けよう」(御書349㌻、通解)と、堂々と勝負を挑まれ、勝利された。
 学会も「師子王の心」で断固と戦い、断固と勝った。これからも、勝利また勝利の歴史を飾ってまいりたい。(拍手)
15  仏法の勝負は厳然である。学会をいじめぬいた日顕は、最高裁判所で二度も断罪され、学会の正義は満天下に示された。厳粛なる事実として歴史に刻印された。日顕は宗史に大汚点を残した。
 日顕宗は、信徒の数も、破門前から激減し、今はわずか二パーセントしか残っていない。完全に没落である。
 戸田先生は、よく言われた。
 「正義の学会をいじめた、その人間の末路を見てみろ! 例外なく、必ず敗北している。みじめに滅亡している。
 最終章の人生が大事だ。かりに『十』のうち、『九』まで負けたとしても、最後の『一』だけは絶対に勝て! これが本当の勝利者なのである。最後に勝てるのが、また勝つのが、正しい信心の姿なのである」
 愚かな「破門」通告の当時、SGIの連帯は百十五カ国・地域であった。それが、日顕宗の鎖が断ち切られてから、一気に百八十六カ国・地域へと大発展した。
 本当に不思議なる事実である。要するに、学会は、「破門」されたのではない。見事に「独立」を勝ち取り、本当の「世界宗教」になったのである。御本仏日蓮大聖人が、そう導いてくださったのである。
16  創価の正義を世界が支持
 振り返れば、十二年前、「破門通告書」が学会本部に届いたまさにその日(十一月二十九日)、ここ創価国際友好会館で、忘れ得ぬ荘厳な儀式が行われた。
 アフリカの全駐日大使、二十六カ国からなる「アフリカ外交団」の総意として、私に「教育・文化・人道貢献賞」を授与してくださったのである。
 学会は難に遭えばあうほど、梵天・帝釈の働きで、世界から守られる。正義が学会にあることの厳たる証拠である。
 このほど、ブラジルのサンパウロ州などでも、学会の創立記念日を祝う「慶祝議会」が盛大に行われる運びとなっている。(=「慶祝議会」が、サンパウロ州では十七日、同州のヒベイロン・ブレット市では十八日に挙行された)
 私が皆さま方を代表して、世界の大学・学術機関から拝受してきた名誉博士・名誉教授等の栄誉も、「破門通告」の当時は、十二であった。それが十二年後の今、まもなく百五十を数えようとしている。その学府は五大州におよぶ。
 これもまた、創価の正義を、世界の知性がこぞって支持している証左と言えよう。(拍手)
17  私がハーバード大学で二度目の講演をしたさい、すばらしい講評を寄せてくださったのが、宗教学の世界的権威であるハービー・コックス教授であった。
 コックス教授は、かねてから「開かれた宗教は友情を好み、対話を好む」と主張されている。
 そして私たち創価の運動が、「固定化した儀式」の宗教を「普遍的な友情を結ぶ」宗教へと、大きく転換していることは、高く評価されるべきだと語ってくださっている。(「聖教新聞」一九九三年七月七日付)
 「友情の拡大」は「平和の拡大」を生む。
 「対話の拡大」は「未来の拡大」につながる。
 「仏縁の拡大」は「幸福の拡大」を開くのである。
 同じくハーバード大学で教鞭を執り、アメリカを代表する仏教学の権威であるクリストファー・クイーン博士も、著書の中で、創価の社会貢献、世界貢献を広く紹介しておられる。
 また、博士は、創価学会の存在を、「社会悪と戦う健全な宗教団体」と評されている。
 私たちが進めている創価の運動について、こう語っている。
 「日蓮の思想と行動を正しく受け継ぎ、真実は勇気をもって言い切らねばならない。あるいは、世間の誤った認識や不正は正さねばならない、との強い確信に基づいた実践は、大いに共感すべきものがあります」と。
 また、「良き社会の建設のために戦うとの生き方を堅持し、社会に価値を創造する』――こうした生き方こそ、本来の仏教の精神に根差したものであります」(同八月十二日付)とも述べておられる。
 「世界」の良識は、「正視眼」で、学会に注目し、讃嘆し、支持している。世界の平和の建設に、なくてはならない勢力として、信頼してくださっている。
 大勝利の11・ l8「創価学会創立記念日」には、各国の識者の方々から、多くの祝福のメッセージが寄せられている。世界が味方である。今こそ、千載一遇のチャンスなのである。
18  最後に、世界の知性の言葉を贈りたい。
 フランスの哲学者アランは、『幸福論』につづった。
 「困難を、さらなる困難をも乗りとえること、これがおそらく幸福に至る正道である」(神谷幹夫訳、岩波文庫)
 さらにドイツの哲学者ショーベンハウエルは、「怒りを欠く者は知性を欠く。知性は必ずある種の『鋭さ』を生む」(『読書について』斎藤忍随訳、岩波文庫)と喝破した。
 悪への怒りは、いっそう深い知性を生む。逆に、悪に対して怒らない者、怒れない者は、いくら知性があっても、愚者なのである。
 どうか同志の皆さま方によろしくお伝えください。
 本当にご苦労さま! ありがとう! 皆さん、お元気で!
 (創価国際友好会館)

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