Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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沖縄最高会議での語らい ″幸福心理学″の大家が十界論に注目

1994.2.19 スピーチ(1993.12〜)(池田大作全集第84巻)

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12  大聖人は、「法華経の剣は信心のけなげなる人こそ用る事なれ鬼に・かなぼう鉄棒たるべし」──法華経(御本尊)の利剣は、信心の強い人こそが用いられる。(その人にとっては)鬼に鉄棒である──と仰せである。
 御本尊は、一切の不幸を断ち切る「剣」であり、名刀であられる。
 剣が無敵であっても、使う人に勇気がなければ、敵は倒せない。不幸を断ち切るためには、信心の「勇気」こそが必要なのである。
13  戸田先生は、真の「大利益」は、「成仏」することであると教えられた。
 「成仏とはいかなることか……永遠の幸福を獲得するということである」
 「成仏の境涯をいえば、いつもいつも生まれてきて力強い生命力にあふれ、生まれてきた使命のうえに思うがままに活動して、その所期の目的を達し、だれにもこわすことのできない福運をもってくる。このような生活が何十度、何百回、何千回、何億万べんと、楽しく繰り返されるとしたら、さらに幸福なことではないか。この幸福生活を願わないで、小さな幸福にガツガツしているのは、かわいそうというよりほかにない」
 「かくして、信力・行力の強い者は、かならず成仏する。その成仏の証拠として、現世においてあらゆる幸福をえるのであって、その幸福を知って、未来の成仏を確信しなければならないのである」
 「成仏とは、仏になる、仏になろうとすることではない。大聖人様の凡夫即極、諸法実相とのおことばを、すなおに信じたてまつって、この身このままが、永遠の昔より永劫の未来にむかって仏であると覚悟することである。
 もったいなや、かかる不浄の身が、御本尊様を受持したてまつることによって、仏なりと悟るとは、なんというありがたいことではないか。この果報こそ、なにものにもかえがたい果報であって、ひとえに大御本尊様の大功徳である」
 そして先生は、「願わくは、諸氏は、私にまさる大利益をえられんことを」と「大利益論」を結ばれている。
14  生まれるたびに「所願が満足」
 戸田先生の願いは、全会員が大功徳を受け、だれよりも幸せになることであった。
 そのために、時には厳しく、時には懇切に、命を削って私どもに「信心」の心を教えてくださった。慈悲にあふれた、偉大な先生であられた。
 私の願いも、先生とまったく同じである。全世界のSGIのメンバーが、一人残らず、大功徳を受け、成長し、幸福になることを、御本尊に常に祈りに祈っている。
15  昨年、御本尊を求める全世界の友の信心に応え、大聖人の世界広宣流布の御遺命を達成するために、日寛上人御書写の御本尊を、御形木御本尊として授与することになった。すべて、御仏意であり、また御仏智というほかない。
 戦後の創価学会の草創期に、日寛上人の御形木御本尊が下付されて、日本の広宣流布の基盤が盤石に築かれた。
 今、ふたたび日寛上人の御本尊が、仏法を求める全世界の人々に授与されることによって、世界広宣流布の基盤が築かれることを確信していただきたい。
16  沖縄は美しい。沖縄の人の心は美しい。だからこそリーダーは、皆の、けなげさに甘えてはならない。幹部になればなるほど、謙虚でなければならない。決して人を感情で叱ってはならない。友の苦労を当たり前に思ってはならない。
 「友のために今、自分は何ができるか、何をすべきか」──その一点を自分自身に問いかけながら、まっすぐに行動しゆく人生であっていただきたい。
 そして、自他ともに妙法の「大利益」を満喫しながら、楽土・沖縄をさらに壮麗に建設していただきたい。
 (沖縄研修道場)

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