Nichiren・Ikeda
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日蓮大聖人・池田大作
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3 友好の「虹の橋」を万代に
「人間と文化の虹の架け橋」趙文富(池田大作全集第112巻)
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「初めに心ありき」
趙
先ほど語り合ったように、より多くの人々、とくに若い世代が互いの言葉を学び合うことは、かけがえのない両国の財産となるはずです。
しかし、言葉よりも何よりも大事なのは「人間の心」です。その意味で私は、池田先生がよくおっしゃっている「心こそ大切なれ」という理念に、深く共感するものです。
聖書には「初めに言葉ありき」という有名な一節がありますが、私はむしろ「初めに心ありき」と申し上げたいのです。
どんなに言葉がちがい、文化が異なっても、人間愛の心が確かならば、意思疎通は可能であると思います。逆に意思が通じれば、言葉が多少不慣れでも、自然のうちに通じるようになるのではないでしようか。
私が日本に留学して勉強していた時も、日本人を愛し、日本人と日本文化を尊敬していたからこそ、基礎的な日本語能力しかなかったにもかかわらず、学位論文をなんとか完成させることができたのだと自負しています。
池田
「初めに心ありき」ーー博士の人格に、いつもとの精神を、私は強く感じ取ってきました。
いつお会いしても、博士は偉大な人間教育者の笑みを満面にたたえられながら、真摯に、そして誠実に未来のために語ってくださいました。
その姿自体が、後継の若き世代への模範となり、光明となるにちがいありません。
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韓日友好を青年に託して
趙
こちらこそ、池田先生の大きな心に包まれればこそ、自分にとって、まったく未知の領域ともいうべき対談を続けることができました。
衷心より感謝申し上げます。
韓国と日本は、今こそ、揺るぎない友好関係を築かなければなりません。「平和の文化」をアジアへ、世界へ、発信していかなくてはなりません。
そのための課題を一つ一つ乗り越えていくために、これからも池田先生と手を取り合いながら、永遠に崩れ去ることのない「宝の橋」を、両国に架けていきたいと念願するものです。
池田
時代はますます激動しています。だからこそ、私たちは平和と友好を願って、語り合ってきました。
”いつかは疑いなく大きな公道へと広がる小路”という哲学者カントの洞察があります。
「対話」という道も、それと同じものではないでしようか。
この「対談」は、ひとまず終わりますが、これからも多くの青年たちが、韓日の友好の道を開いてくれると私は確信しています。
これからも未来のために、ともに進みましょう!
教育の力で、平和の万波を起こしながら!
長く吹き荒れた嵐の後に、澄みきった青空がどこまでも広がるように、両国の人々が、心のわだかまりの曇天を打ち払い、ともに「世界市民」として晴ればれと輝く時代を開くためにーー。
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