Nichiren・Ikeda
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日蓮大聖人・池田大作
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第4章 父と母妻と夫
「21世紀への母と子を語る」(池田大作全集第62巻)
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親の懸命な姿そのものが最高の“遺産”
平川
思えば私は、小学生の時に父を亡くし、母も病弱だったので、鼓笛隊をはじめ、学会家族のおかげで、育てていただいたと思っています。
家族にとっても心の支えだった祖母が亡くなったのは、私が高校二年生の時でした。
祖母はこう遺言して、亡くなっていきました。
「よっちゃんに、何も残してあげられなくて、ごめんね。だけど信心だけは残していくよ。何があっても、創価学会と池田先生についていきなさい。そうすれば、必ず、幸せになれるよ」
「学会と共に。先生と共に」――これが私にとって、つらい人生を生き抜く希望の光でした。いつも、この心で、生き抜いてきました。
おかげさまで、昔は笑わない、少し暗い子でしたが、今は「いつも笑ってばかり」の幸せな境涯になりました。(笑い)
池田
立派なおばあさんだね。
牧口先生が、「生涯で最も感銘を受けた」という言葉がある。
それは、ノーベルの「遺産は相続することが出来るが、幸福は相続する事は出来ぬ」という言葉でした。
牧口先生は、これは、「幸福と財産の不一致を喝破」したものであると意義づけられました(『創価教育学体系』第一巻「教育目的論」)。
いくら財産を残しても、それで子どもが幸福になるとは限らない。かえって、不幸にしてしまう場合だってある。
親が信念を貫き、懸命に生き抜いた姿そのものが、最高の“遺産”です。
私どもでいえば、わが子に信心を教え、広布の立派な後継者に、そして社会に貢献しゆく力ある人材に育てていくことが、永遠に尽きることのない、不滅の財宝を遺してあげることになるのです。
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