Nichiren・Ikeda
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日蓮大聖人・池田大作
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1 未来を開く対話
「東洋の智慧を語る」季羡林/蒋忠新(池田大作全集第111巻)
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卜インビー博土
季
池田大作先生と対話をすることは、このうえない光栄です。楽しみにしてまいりました。
私はこれまで、池田先生の著作や論文を読んできました。とくにトインビー対談『二十一世紀への対話』を読むと、私たちは多くの問題に対して、意見が一致しているか、ないしは近い考えをもっていると感じます。
その意味でも、私たちが意見を交わしあっていくことは、互いにとって有益なことであろうと思います。
池田
こちらとそ、よろしくお願いします。
中国を代表する大学者であり、人生の大先輩である季羨林先生と語りあう機会が得られたことは、望外の喜びです。
季先生は貴国の人民より、”人間国宝”とも言うべき存在として尊敬を受けております。また学術界の重鎮であり、九十歳を超えて今なお、北京大学終身教授として、日々、研究に執筆にと、広範な活動を続けておられます。
一九九八年の北京大学創立百周年のさい、江沢民主席は季先生のもとを訪れ、「長い間、雷が耳を貫くような偉大など高名を聞いてまいりましたが、きょう、ひとたび、お会いできて、永遠に幸いがもたらされる思いです」と、あいさつされたそうですね。日本でも、衛星放送で中国からのニュースとして、伝えられました。
季
恐縮です。
池田
中国社会科学院の蒋忠新先生は、季先生の教え子であられます。お二人と「てい談」の形をとることで、よりいっそう深く、「東洋の智慧」についで論じあえると期待しています。
トインビー博士と対談したとき、私は四十四歳でした。以来、三十年になります。
その折、トインビー博士は私にこう言われました。
「人類の未来を開くのは、対話しかありません。あなたはまだ若い。これからも世界の知性との対話を続けてください」
そして、あの対話で、トインビー博士が、”未来”の世界統合の機軸として注目しておられたのが、ほかならぬ貴国だったのです。
”第三の千年”の初頭にあたり、季羨林先生、蒋忠新先生という中国の知性と語りあうことに、私は、重大な意義を感じます。
蒋
池田先生は私にまで「中国の知性」とおっってくださいましたが、あまりに過分なお言葉で、恐縮のきわみです。
季先生は、私がたいへんに尊敬する大恩師です
池田先生は、私がたいへんに尊敬する大先輩であられます。
このように意義ある「てい談」に参加させていただき、私という”学生”にとりまして、このうえない幸運なことだと思っております。これを機会にさらに努力し、長上のお二方に真剣に学んでまいる所存です。
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