Nichiren・Ikeda
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日蓮大聖人・池田大作
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時は走る
詩歌・贈言「青年の譜」「広宣の詩」(池田大作全集第39巻)
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時は走る
「二十一世紀」という
遥かな彼方に向かって
「時」は流れ走る
足を速めつつ 跳躍しながら走る
やがて来る世紀の舞台は
謎の色に包まれて見えない
人間が人間を謡歌する舞台になるのか
いや――
人間同士の復讐の舞台になるのか
誰人にも
解
わか
らない
しかしその舵を掌中に握るのは
君たちしかないのだ
故に君たちよ
社会の人々の命運を預かる名航海士たれ
さらに名指揮者であってくれ
また正義の力ある勇者であってくれ
いよいよ――
狂い乱れゆくこの世の闇は――
重く また深い
闇深ければ さらにさらに
生命という太陽を持った
新しい光線を必要とするのだ
その光彩の当体として
君たちよ
”時”を待ちつつ
強靭な光線の蓄積を忘れないでくれ
2
「二十一世紀」は しかと君たちを
待っている
この”時”のために
僕は君たちに
生命という尊貴の財産を捧げる
美しい花も いつかは
凋
しぼ
むであろう
華やかな衣裳も やがて
綻
ほころ
びるであろう
生命という財宝のみが
無常のなかに常住のものとして
生涯にわたって尊く光る
君たちよ!
この生命という尊極の当体を
しかと受け継いでくれたまえ
一人の人間という生命――
そこにあらゆる一切の価値がある
そこにわが道を征く原点がある
さらに――
あらゆる作動の究極の結目聞がある
「生命の世紀」とは
そこに
至高にして至純の価値を、おくことにある
僕も この世紀を切り開くために
死闘する
それは この尊い作業のバトンを
君たちに託すためなのだ――
僕は 身に受ける
数多
あまた
の嵐にも
けっして屈しないのは
この一点を信ずるからだ
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僕は祈る 僕は願う
君たち 鳳雛よ
堂々と
自身に負けずに育ってくれたまえ――
僕は全生命を震わせながら叫ぶ
それしか
”一大事”という生命と生命の
遺産はないからだ
これこそ
唯一の人類の至宝と信ずるからだ
おお!
君たちの
あの未来を見つめゆく澄んだ瞳
君たちの
あの正義への魂の声
君たちの
あの寒風に立ちてなお凄々しき姿
君たちの
あの渓流にも似た純粋な心
君たちとそ「二十一世紀」へ向かいゆく
朗らかにして勇敢なる使節なのだ
そして歴史の証言者といってよい
君たちこそ
人間真実の文化と
心の後継者だ
しかし 君たちよ!
広布という道は険しくも長い
烈風も 寒風も 嵐も必ずある
君たち 師子の子よ
断じて負けるな と僕は言いきる
故に君たちよ
その出発に備えて
鋼のごとく体を鍛えよ
誰人をも
指導
リード
できる勉学を積むことだ
そして
自らが選んだ その正義の道を
惑わず進め
耐えながら進め
僕は祈る
人生の栄光の門出に花束は贈らない
「忍耐」と「成長」と「希望」という
言葉を贈る
(1974.1.1)
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