Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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五月の海  

詩歌・贈言「青年の譜」「広宣の詩」(池田大作全集第39巻)

前後
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 真赤な夕陽が沈む
 堂々と一日の幕を閉じながら沈む
  
 空と大海とを分ちがたく
 黄金の最後の舞台を染め化していく
 五月さつきの風を受けながら
 半球の彼方に
 一人の青年が菖蒲のごとく
 一直線に見つめ立っている
  
 髪は潮風に乱れ
 青年かれは何に瞑想しているのか
 未来に生きる
 自らの哲学を思索しているのか
 遠い異国の友と語りつぶつけているのか
 白き波砕けるわだつみの声に
 明日への情熱ちからを願って立っているのか
 あの珊瑚さんごの島での恋人との語らいを
 待っているのか
  
 炎の海に
 一点の白帆が静かに浮かぶ

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